スロー・バード の商品レビュー
長編では晦渋なワトス…
長編では晦渋なワトスンですが、短編ではうって変わってとっつき易い面を見せます。収録された14の短編はそれぞれ作風がバラバラで、いい意味でばらけています。全体的にもうちょっとラストが締まるといいと思いますが、なかなかの秀作です。読んでいて、イーガンやテッド・チャンに似ている作品があ...
長編では晦渋なワトスンですが、短編ではうって変わってとっつき易い面を見せます。収録された14の短編はそれぞれ作風がバラバラで、いい意味でばらけています。全体的にもうちょっとラストが締まるといいと思いますが、なかなかの秀作です。読んでいて、イーガンやテッド・チャンに似ている作品があり、彼らはワトスンからヒントを得たのかな?
文庫OFF
確かに鬼才だが、これでベスト短編集といわれても困る 表紙 7点横山 えいじ 展開 6点1979年著作 文章 4点 内容 610点 合計 627点
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奇想天外な世界を舞台にした短編集。その世界設定の突飛さといったらない。 垂直に続く岩壁世界。 いきなり距離が膨張してしまう地球。 夢の中にお菓子のCMが流れてくる人々。 空中にいきなり現れては消える大きな<バード>がいる地球。 時間を逆戻りする男の物語。 どうやったらこんな設...
奇想天外な世界を舞台にした短編集。その世界設定の突飛さといったらない。 垂直に続く岩壁世界。 いきなり距離が膨張してしまう地球。 夢の中にお菓子のCMが流れてくる人々。 空中にいきなり現れては消える大きな<バード>がいる地球。 時間を逆戻りする男の物語。 どうやったらこんな設定が思い浮かぶのだろうかと、読みながら作者の頭を疑ってしまう。ただ設定が面白いだけでなく、それぞれの話がひとつひとつ「物語」として面白いために、設定の奇天烈さだけが印象に残ることはない。 短編集の定めとして、読み手の好みに合うものと合わないものが混ざっている部分はあるが、ほぼ全て楽しく読める。 その世界の設定に対して深く考え込んでしまう人よりも、かる〜いノリで読みこなせる人向き。
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