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山のいのち の商品レビュー

3.5

14件のお客様レビュー

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2023/06/25

図書館で見つけた、立松和平さんと伊勢英子(いせひでこ)さんによる、1990年の作品。 これまで見てきた、いせひでこさんの絵とは、また感じの違う水彩画で、山の木々のどっしりした質感や、日本特有の蒸し暑さが体感できるような空の絵には、自然の爽やかさ以上に、偉大さ、畏れめいたものを感...

図書館で見つけた、立松和平さんと伊勢英子(いせひでこ)さんによる、1990年の作品。 これまで見てきた、いせひでこさんの絵とは、また感じの違う水彩画で、山の木々のどっしりした質感や、日本特有の蒸し暑さが体感できるような空の絵には、自然の爽やかさ以上に、偉大さ、畏れめいたものを感じられました。 また、立松和平さんの語る、自然のサイクルや、それをいただいている感謝の気持ちには、肯けるものがありましたが、そこに残酷な一面があることについての描写に関しては、読者を選ぶかもしれません。

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2015/06/11

山に住むおじいさんの家に来て、 ニワトリを殺したイタチを殺し、そのイタチで魚を獲る。 「山のいのち」を頂く生活に、何かを感じる少年。 絵も表現もキレイですが、ちょっと難解。

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2014/06/16

さして名も無き山に入る。ときに山頂をめざし、ときにヤマメを釣る仲間に添って渓流を渡る。辺りに知らぬ人影もなく、鳥のさえずりのほかは、風にそよぐ草木とせせらぎの音ばかり。酸素が満ち、皮膚が深呼吸を繰り返す。この惑星には、この地上には何十億という人間が蠢いているというのに、囲む一体、...

さして名も無き山に入る。ときに山頂をめざし、ときにヤマメを釣る仲間に添って渓流を渡る。辺りに知らぬ人影もなく、鳥のさえずりのほかは、風にそよぐ草木とせせらぎの音ばかり。酸素が満ち、皮膚が深呼吸を繰り返す。この惑星には、この地上には何十億という人間が蠢いているというのに、囲む一体、これだけの広大で美しい大地を独占しうる不思議。ここに生きる知恵と技はなくとも、命を浄化する山のめぐみを求め、再び訪れん。

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2013/09/22

「海のいのち」と同じく立松・伊勢コンビの、小学校高学年以上を対象にした絵本。 「海のいのち」は教科書に採用されたのに、なぜこちらはされなかったのか、という疑問は読めば解ける。 飼っていた鶏を食ったいたちを殺して、肉を魚の餌にする、というのはまあ、学校では教え辛いよね。 祖父が最後...

「海のいのち」と同じく立松・伊勢コンビの、小学校高学年以上を対象にした絵本。 「海のいのち」は教科書に採用されたのに、なぜこちらはされなかったのか、という疑問は読めば解ける。 飼っていた鶏を食ったいたちを殺して、肉を魚の餌にする、というのはまあ、学校では教え辛いよね。 祖父が最後まで孫である主人公の名を呼ばず、父(息子)の名前で呼ぶあたりも、老人の老い、家族の確執まで感じられ、居心地悪い。 でも、小説としては悪くないよ。 伊勢英子嫌いだから、絵はいやだけど。

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2013/08/26

小学6年国語「海のいのち」の、同じ作者のいのちシリーズ。 殺したイタチで川魚をとる手法を孫の前で軽々とやってのけるおじいちゃん。 孫は何を想うのだろうか。

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2013/02/07

 本書の「奥付」によると,本書は立松和平の絵本としては,処女作だそうだ。  光村図書の小学6年生の国語の教科書に「海の命」という話が載っているのだが,本書も,その命シリーズの1冊と言える。  都会育ちの孫が,おじいちゃんの住む田舎にしばらく過ごすのだが,おじいちゃんは,孫を自分の...

 本書の「奥付」によると,本書は立松和平の絵本としては,処女作だそうだ。  光村図書の小学6年生の国語の教科書に「海の命」という話が載っているのだが,本書も,その命シリーズの1冊と言える。  都会育ちの孫が,おじいちゃんの住む田舎にしばらく過ごすのだが,おじいちゃんは,孫を自分の息子の名前で呼んでいて,それが訂正されないまま物語は進んでいく。それがなんとも不思議な雰囲気を醸し出している。  「木を植えた男」のような,伊藤英子さんの絵が,物語の進行にとてもピッタリしていたのが印象的。

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2012/04/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

引きこもり気味の都会の少年が田舎の自然の中でおじいさんとすごす特別な時を描いた自然の素晴らしさが伝わってくる絵本。

Posted byブクログ

2012/02/12

立松和平いのちのシリーズですね。主人公の子が不登校なのも、いまはそういう子が多い時代ですから、友達の心をおもう為にもよいかも知れません。5年生の教科書では終わりの方に出てきますが、設定が夏休みなので、休み前に読みきかせしてしまえばよかったかな。と思っています。

Posted byブクログ

2011/09/16

夏休み推薦図書で読んだ1冊。 自然が心に力を与えてくれること 人間は自然の力を意識化できる唯一の存在であること、祖父という存在の偉大さ、たくましさから 子供が学んでいく何か。 久しぶりに読んでみたいです。

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2011/06/19

立松さんに文章を削らせたという、伊勢さんの絵に★5つ! 物語は、ひきこもりや老い、認知症、現代の家族、少年の成長、そして、いのちという大きなテーマをめぐって、展開します。そこに大きく添えられた絵のなんてすてきなこと。飾っておきたい絵本です。

Posted byブクログ