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ロートレック荘事件 の商品レビュー

3.2

10件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2017/11/05

どんでん返しがすごいと紹介されてたので、期待して読みましたが、個人的にはイマイチでした。言語トリック・・と言ってしまえばそれまでだけど、トリックと言うより、話し手が誰かを明らかにせず「おれ」で通しただけの事。そして、誰が発した言葉なのかも文章の流れでさらっと流されてるので掴めない...

どんでん返しがすごいと紹介されてたので、期待して読みましたが、個人的にはイマイチでした。言語トリック・・と言ってしまえばそれまでだけど、トリックと言うより、話し手が誰かを明らかにせず「おれ」で通しただけの事。そして、誰が発した言葉なのかも文章の流れでさらっと流されてるので掴めない。その違和感は第1章から第2章に移った時にすでにあったので、読みづらかったです。映像化不能。映像化してしまったら、最後の後出しじゃんけんとも取れる結末が衝撃的でも何でもなくなってしまうでしょうからね。

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2016/05/16

販売効果を意識してか本の帯に出版社の余計なキャッチコピーが記されているので、内容の方向性はある程度予想していましたが、推理小説の結果だけからいえば見事に外してしまいました。(笑)キャッチコピーがあった方が良かったのか、丸っきり真っ白な状態から読み始めた方が良かったのかはいまとなっ...

販売効果を意識してか本の帯に出版社の余計なキャッチコピーが記されているので、内容の方向性はある程度予想していましたが、推理小説の結果だけからいえば見事に外してしまいました。(笑)キャッチコピーがあった方が良かったのか、丸っきり真っ白な状態から読み始めた方が良かったのかはいまとなってはびみょーかな。 ネタばれしているつもりはありませんが、未読の方はこれより下は読まないことをお勧めします。 出だしの一人称から考えて、てっきりこれは主客転倒ではないかと思ってずっと読んでいたのですが、しかし、一人称にひっかかりがあるもののそのうちそんな感じでもないような気もしてきて(笑)、でも、犯人は成り行き上、こいつだけだと思っていたのですが、結局こうした読者の推理(?)の裏を見事にかいた構成になっていたのですね。 もしかすると、このキャッチコピーもこのプロットに加担していたのかも。 これは推理小説をある程度読み慣れている人向けなのかもしれません。 別荘に人が集まってきて連続殺人事件が起きるなんて、これだけでももう読者への挑戦状ですよね。(笑) しかも、それなりに読者に見せるところは見せているという言い訳もちゃんと成り立っていたようにも思います。(笑)しかし、逆に犯罪の結果を記しているところでは、ちゃんと見せていたぞとあまりに微に入り過ぎていて、これはかなりの蛇足であったかもしれません。 また、内容がそれほど長くない分、警察の無策ぶりも際立っていて(なんといっても同じ別荘内で連続殺人が発生するのですから)、それに何より結果から考えると、犯人の直近の周囲の人間たちの性格設定もかなり怪しくなってきていたので(笑)、この小説の性質上仕方がない部分でもありますが、読了後にかなり気になる点でもありました。 ともあれ、自分としてはシステマティックな要素として成功した作品であったと評価したいと思います。 挿絵のロートレックはなかなか良かったですね!

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2016/04/18

表紙に「言語トリック」と書いていたら、このトリックは予想できてしまうのでは? 少ないページ数で上手くまとまっている良作だとは思うので、なおさら先入観なく読みたかった。

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2016/02/28
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※このレビューにはネタバレを含みます

うーん、なんか騙されたのか騙されなかったのか、よくわからないうちに読んでしまったという感じだった。前半は「ロートレック荘」という屋敷の話に終始していたが、いまいち登場人物が分かりにくかった気がする。まあそこがこの小説の伏線なのか・・・と最後にはわかる仕掛けだ。最初二人と思っていた登場人物が実は三人いたという落ちなんだけど・・・。ただ、ある程度、話の筋は面白かったような気がする。☆3つかな?

Posted byブクログ

2014/07/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

叙述モノとして有名と聞いて注意して読んでいたので、犯人自体はすぐにわかりトリックもすぐに想像がついたのだが、結末での謎ときは読み切ることができなかった、残念。ロートレック荘という名前があるが、特にそれがものすごく印象的に作中で使われていることがない・・というほうがむしろ驚き。 200ページ強のミステリなので、読もうと思えばすぐに読み終えてしまうことが出来るのもよい。帯には「繰り返し読みたくなる」とあったけど、謎解きのところで全部解説があったから、別にその必要もないし。 可もなく不可もなくということでこれ以上コメントがしようがない、軽いミステリ。

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2014/09/15

イメージ参照(http://kentuku902.seesaa.net/article/387155007.html)

Posted byブクログ

2019/01/16

「んおっ………」と思いましたです。 表紙にすでに「言語トリック」と書いてあるので、何か仕掛けが…とは思っていましたが、そうくるとは気づかなかった。 読みやすかったです。 筒井康隆さん、初完読でした。

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2010/01/25

-どうか私を死刑にしてください- このセリフを吐くのはいったい誰か?! 読んでからのお楽しみ。「文学部唯野教授」の次に描かれた小説だけに、小説の形態が野心的でオモシロイ。ロートレックの絵画鑑賞ガイドとしても良い。挿入されているロートレックの絵がキレイだし、装丁が美しいので単庫本...

-どうか私を死刑にしてください- このセリフを吐くのはいったい誰か?! 読んでからのお楽しみ。「文学部唯野教授」の次に描かれた小説だけに、小説の形態が野心的でオモシロイ。ロートレックの絵画鑑賞ガイドとしても良い。挿入されているロートレックの絵がキレイだし、装丁が美しいので単庫本でどうぞ。

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2009/10/04

これはやばい!びっくりする。最初の感想は、どうなってるんこれ!?2日かけて3回も読んでしまった。帯に書いてある通り2回楽しめる作品。07.12.27

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2009/10/04

一般的なミステリーの手法をとっているように思わせながら、生粋のミステリー好きの読者からは「反則では」と不満の声があがりそうな大胆な着地の仕方をしている。やられた!って感じで私は面白く読めたのは、普段よっぽどのことがないとミステリーを手に取らないせいもあるのかもしれないけれど、知的...

一般的なミステリーの手法をとっているように思わせながら、生粋のミステリー好きの読者からは「反則では」と不満の声があがりそうな大胆な着地の仕方をしている。やられた!って感じで私は面白く読めたのは、普段よっぽどのことがないとミステリーを手に取らないせいもあるのかもしれないけれど、知的で筒井康隆らしい感じのするトリックで、ミステリーという分野の中で筒井氏の持ち味が痛烈なまでに効いていて、驚きとともに読める作品ではと思う。 ともかく、素直に謎解きをしようとすると、最終的には「誰も犯人に該当しない」という結論が出てしまう。では一体犯人は?犯行の方法は?と行き詰るのだけど、この小説が「メタ・ミステリー」と銘打たれていることがヒントの一つとなっているように思う。前半で登場する間取り図も。

Posted byブクログ