1,800円以上の注文で送料無料

永遠のフィレーナ(4) の商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/07/12

アニメ脚本家・首藤剛志の長編ファンタジー小説、第4巻。あれから3年後、各地で反乱軍の横行が続いていた。 仲間と別れ一人で帝国への反乱運動を続けるフィレーナは、各地で勃興する「◯のフィレーナ」という名の反乱軍の一つ、『狼のフィレーナ』を率いていた。反乱軍とは名ばかりの盗賊、暴徒と...

アニメ脚本家・首藤剛志の長編ファンタジー小説、第4巻。あれから3年後、各地で反乱軍の横行が続いていた。 仲間と別れ一人で帝国への反乱運動を続けるフィレーナは、各地で勃興する「◯のフィレーナ」という名の反乱軍の一つ、『狼のフィレーナ』を率いていた。反乱軍とは名ばかりの盗賊、暴徒と化した各地のフィレーナ軍に心を痛めつつも、正当なるフィレーナといえる当の本人は大きな動きを起こせないでいたが……。いっぽうネストとリラはスラムタウンで安宿を渡り歩きながら、反乱情報誌を運営し、帝国への抵抗を続けていた。 本巻から表紙のタイトルロゴが変更になり、時も一気に3年進んで青年編ともいうべき新章に入った。個人規模の戦いから、軍団規模の戦いに移行し、帝国打倒への道筋が現実的になっていく。しかし個人戦闘は最強レベルでも、組織と人心の掌握に関しては素人で、しかも年若いフィレーナの苦悩は、やがていわゆる軍師のような人物との出会いをもたらす。いまだフィレーナの生存すら確認できていないリラは、歓楽街でのとある出来事で命を狙われることに……。 戦いのスケールが大きくなっていくことで、歴史絵巻的な感触が強まってきた4巻。二名の新キャラと共に、ひたすら先が気になって一気に読めるが、感情の起伏は弱くて今ひとつ盛り上がりには欠ける巻かも。 携帯通信電算機で各地の情報チェック、情報誌である通信文書誌をオンラインで更新。 ……スマホかよ!(笑)。

Posted byブクログ