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完璧な涙 の商品レビュー

4.1

18件のお客様レビュー

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言葉の魔術師”降臨”!!

"感情の由来を時間においたSF作品。主人公は感情がない少年。砂漠の旅に出た彼は、 ”心”を取り戻すことができるのだろうか。"

you

10年以上前に読んだ…

10年以上前に読んだのを再読。ストーリーを半ば忘れていましたが時を経て改めて読んでも楽しめたし、やはりいい本だなと思いました。氏の作品の特徴的な哲学的思想(この作品では感情とは何か?とか)、時空を超えるやや難解な(笑)ストーリー、そしてなにより、大事にしたくなるような素敵な言葉が...

10年以上前に読んだのを再読。ストーリーを半ば忘れていましたが時を経て改めて読んでも楽しめたし、やはりいい本だなと思いました。氏の作品の特徴的な哲学的思想(この作品では感情とは何か?とか)、時空を超えるやや難解な(笑)ストーリー、そしてなにより、大事にしたくなるような素敵な言葉が満載でした。頭をフル回転で読むのでなかなか読むのに時間がかかりましたが、何とも言えない気分に囚われます。感情の欠落した少年・宥現と殺戮機械との時空を超えた戦いを描いた長編。ラストもとても良かったです。

文庫OFF

2014/10/02

時間の軸が感情で空間の軸が五感。この方の想像力は本当に途方も無いな。おもしろかった。多分理解してはいないけど、気分としてはわかるような気がするしやっぱりおもしろかった。で、感情のない主人公とそれを殺すために追い続ける戦車の姿はやはり命懸けの恋に見えるところが神林作品の素晴らしさで...

時間の軸が感情で空間の軸が五感。この方の想像力は本当に途方も無いな。おもしろかった。多分理解してはいないけど、気分としてはわかるような気がするしやっぱりおもしろかった。で、感情のない主人公とそれを殺すために追い続ける戦車の姿はやはり命懸けの恋に見えるところが神林作品の素晴らしさですなぁ…などと。(戦闘妖精・雪風の零と雪風の関係に近いソレ。<完璧な涙>は戦闘機械側どころか人間側にも感情がないにも関わらず!)

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2014/09/30

~た。~た。~た。で終わる文面は この物語が純然たる事実であるような 厳然たるリアリティを抱かせる。 感情を持たない男と 無自覚に死を超越した女、 殺戮を徹底的に追求した戦車。 砂上の楼閣のような世界で 男は生を求め、 魔姫を求め、 感情を求め、 時間軸と感情軸を絡め込んだ ...

~た。~た。~た。で終わる文面は この物語が純然たる事実であるような 厳然たるリアリティを抱かせる。 感情を持たない男と 無自覚に死を超越した女、 殺戮を徹底的に追求した戦車。 砂上の楼閣のような世界で 男は生を求め、 魔姫を求め、 感情を求め、 時間軸と感情軸を絡め込んだ スケールの大きな追いかけっこ。

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2013/11/17

思考機械を書かせたらこの人の右に出る人はいないだろう。その描写の中でも、この作品の”それ”は飛びぬけている。 その他の部分は、はっきりいって自分には理解不能である。作品世界の構造をつかむことができなかった。そういうところが、この人の作品の難しいところだと思う。

Posted byブクログ

2011/07/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

http://tukiyogarasu.blog80.fc2.com/blog-entry-260.html

Posted byブクログ

2010/07/02

泣くことは恥ずかしいことだろうか、獰猛さはただ野蛮なのだろうか? 泣くことも獰猛さもない無感情な少年が少女と出会い急転直下の状況に翻弄される作品。 社会性の途絶、個集相互の干渉。感情は関係性から来るのか?個が先天として持つのか? 目薬の涙と共に無くしたものは大きく、そして目から流...

泣くことは恥ずかしいことだろうか、獰猛さはただ野蛮なのだろうか? 泣くことも獰猛さもない無感情な少年が少女と出会い急転直下の状況に翻弄される作品。 社会性の途絶、個集相互の干渉。感情は関係性から来るのか?個が先天として持つのか? 目薬の涙と共に無くしたものは大きく、そして目から流れる涙を少年は得られたのだろうか。 完璧な涙を私たちも流せるようにありたい。

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2010/09/23

「きみのために泣く」 生まれつき喜怒哀楽の感情をもたない少年、宥現。 家族との絆さえ持てない彼は、発砲事件をきっかけにひとり砂漠へと旅立ち、運命の女・魔姫と邂逅する。 だが、突如砂の中から現われた戦車に似た巨大マシーンが宥現と魔姫の時間を非情にも切り裂いてしまう。それは、全てを...

「きみのために泣く」 生まれつき喜怒哀楽の感情をもたない少年、宥現。 家族との絆さえ持てない彼は、発砲事件をきっかけにひとり砂漠へと旅立ち、運命の女・魔姫と邂逅する。 だが、突如砂の中から現われた戦車に似た巨大マシーンが宥現と魔姫の時間を非情にも切り裂いてしまう。それは、全てを破壊する過去からの殺戮者だった……。

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2010/01/31

生まれてから一度も、怒ったり喜んだり悲しんだりしたことのない少年、本海宥現。家族との感情の絆を持たない宥現は発砲事件にをきっかけとして、砂漠の旅に出た。 何かグロテスクな話でした、何か読み終わったあとも後味があんまりよろしくなかったです。人には勧めにくいかもしれません。

Posted byブクログ

2009/10/04

感情を持たない少年の話。感情移入しにくいかなと思ったけど最後はどっぷりはまってしまいました。淡々としてるのがいい。

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