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タイムトラベラー2038年 の商品レビュー

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2011/10/04

2038年。タイムトラベルが実用化された世界でこれからタイムトラベルに出かけようとする初心者に向けて、注意事項や必要なものなどを案内したガイドブック。 という体裁の架空のガイドブックなんだけど、これがよくできていて面白い。 タイムトラベルとは何か、というところから始まり、各種タイ...

2038年。タイムトラベルが実用化された世界でこれからタイムトラベルに出かけようとする初心者に向けて、注意事項や必要なものなどを案内したガイドブック。 という体裁の架空のガイドブックなんだけど、これがよくできていて面白い。 タイムトラベルとは何か、というところから始まり、各種タイムマシンの紹介や簡単な操作方法、タイムトラベルに関する法律やトラブルなどなど。タイムマシンのメーカーとしてSONYやカシオの名前が出てきたりして、読んでいてにやにやしてしまう。 中でも興味深いのがタイムトラベルを巡る裁判についての「判例」だ。週末を使ってタイムトラベルに出かけた25歳の青年が、退職間際の老人になって帰ってきた。彼は会社に退職年金を請求したが、これはどう判断すべきか、等、いかにも起こり得そうな問題が挙がっていて楽しい。 読んでいる間ずっと、タイムマシンがあったら何処に行こう、誰に会おう、などと考えてわくわくしっぱなしだった。1990年発行の本らしいけど、今読んでも全く色褪せていない。 絶版らしいが、普通のハードカバーではなく、是非「地球の歩き方」風の装丁にして再販して欲しい。各地域のタイムトラベル用ガイドブックの体裁で作って歴史の副読本にすれば、学生の興味も惹けると思う。

Posted byブクログ