アド・バード の商品レビュー
某紙の記事をきっかけに25年以上ぶりに再読。初読時はナウシカ+ブレードランナーのような世界観を楽しんで読んだ記憶があるが、バブルが弾けて社会が不穏な状況に向かう今の時期だと、消費主義社会で加速する広告戦争がリアルに重なり合って興味深く読める。描かれる世界はディストピアだけど、異常...
某紙の記事をきっかけに25年以上ぶりに再読。初読時はナウシカ+ブレードランナーのような世界観を楽しんで読んだ記憶があるが、バブルが弾けて社会が不穏な状況に向かう今の時期だと、消費主義社会で加速する広告戦争がリアルに重なり合って興味深く読める。描かれる世界はディストピアだけど、異常生物の生態などは面白く想像を広げられる。
Posted by
小学生の頃、父の本棚で見つけたのが始まりで読み始めたこの本は私が初めて読んだSFもので、ぐいぐいと引きこまれていきました。あの年で読んでいたものにしては分厚すぎる気もしていたけれど、読んでいるとそこまで気にならないですね。私の中で一番のSF作品です。
Posted by
「アド・バード」椎名誠 近未来SF。暗闇の色。 いわゆる椎名さんのSF3部作のひとつ。 もう、「シーナワールド」全開です。ぐがん! 『電脳擬態樹枝垂蔓』だの『第1次電気粛正』だの『蚊喰い』『ワナナキ』『地ばしり』『酸出し甲虫』・・・ 読んでいる本の向こうに、異常進化し...
「アド・バード」椎名誠 近未来SF。暗闇の色。 いわゆる椎名さんのSF3部作のひとつ。 もう、「シーナワールド」全開です。ぐがん! 『電脳擬態樹枝垂蔓』だの『第1次電気粛正』だの『蚊喰い』『ワナナキ』『地ばしり』『酸出し甲虫』・・・ 読んでいる本の向こうに、異常進化したイキモノが蠢いている荒廃した近未来戦後世界が広がってきます。 泥濘化してます。 とにかくこの世界観は壮大でかつ哀しすぎる。 力強く生き抜く男達とその果てに見える希望 というテーマが十八番。 描き方自体は好みの問題が大きいのかもしれませんが、大友さんの漫画が好きな人なら入りやすいのではじゃないでしょうか。 それと、どちらかというと主人公よりも周りのキャラクター達が魅力的なのも特徴かと。 加工人間達の挙動はもう一挙手一投足がみえてくるようで。 自分の中ではSFの一つの基準でトップレベルとなる作品。 『意識の奔流に押し流されていくのであった。』 マイベストの一冊です。
Posted by
やけに漢字が多い。 非常に読みにくかった。 しかも分厚い。 でもそういうことも含めて長く楽しめる一冊。 摩訶不思議な冒険もの。
Posted by
広告的3日間―『アド・バード』 http://d.hatena.ne.jp/kojitya/20100505/1273054794
Posted by
シーナワールド三部作の第一弾としてかなり評価の高い作品であるが、これに続く「水域」「武装島田倉庫」と比べてしまうとイマヒトツかな。 でもこの不思議な世界が妙に気持ちいいことは確か。
Posted by
文句なしの傑作だと思います。 いつの時代の話なのか、どうしてここまで荒廃した世界になってしまったのか、余計な説明文が一切無く話が進んでいき、読者の想像をかきたてる、とても小説らしい小説だと思いました。
Posted by
私にとってこれってばSFの最高傑作。 また読み直して、新しく感じるからすごい。 悪夢も見るし、これ読んで見る夢の中でいつも私は必死に「これはどういうことだろう?」って見極めようとしている。 続きの存在がありうる終わりなので、読み終わるといつも、続編を期待してしまう。 妙に惹かれる...
私にとってこれってばSFの最高傑作。 また読み直して、新しく感じるからすごい。 悪夢も見るし、これ読んで見る夢の中でいつも私は必死に「これはどういうことだろう?」って見極めようとしている。 続きの存在がありうる終わりなので、読み終わるといつも、続編を期待してしまう。 妙に惹かれる世界。
Posted by
個人大型住宅殲滅隊、強固強制映像教育、市街地樹々草木保護美化連盟、電脳擬態樹枝垂葛…。 狂った活字の狂った世界。 こういうのをSF小説と呼ぶのか。
Posted by
SFかどうかという問題はさておき、広告が氾濫する世界という設定は面白いなぁ。その近未来世界を旅しながらスキルアップ・レベルアップしていくというRPG的な要素も好きだなぁ。『水域』ほどの勢いはないけれど......ね。
Posted by
- 1
- 2