TVピープル の商品レビュー

村上春樹(著者)

2011/07/31

「TVピープル」「飛行機ーあるいは彼はいかにして詩を読むようにひとりごとを言ったか」「我らの時代にフォークロアー高度資本主義前史」「加納クレタ」「ゾンビ」「眠り」以上６編。読んだことあるのもありましたが、ないのもあり、楽しかった。１作１作もしこの立場ならと考えてしまう、気持ちの入り込み方。さすが、村上春樹。

2010/10/11

ある日突然眠れなくなってしまった。
眠らなくてもすっきりしているのだ。
頭は働くし体も軽いしなんだか綺麗になってきた。
傾向をリセットするだけの人生なんて飽き飽きだ。
睡眠に当てていた分の人生を拡大するのだ。
「睡眠」ほか全６編。
装画：佐々木マキ

空想と現実が入り混じったような話ばかり。
「飛行機」もわりかし好き。散文のような。
長いひとりごとを全く覚えていないということがあるのか。

2009/10/04

ねじまき鳥クロニクルを読んでいる途中に気分転換として読んだので、加納クレタの話にかなりびっくりしました。てっきり番外編的なものだと…そういえば村上さんもあとがきで短編から長編に発展するどうこう言ってましたよね…。社会的に見たら堕落しているものも村上さんが書くとスマートに見えてしまうのはなんでかなぁ。

2009/10/04

個人的に、ここに収録されている『ゾンビ』という話の印象が拭えません。その短さからは想像できないような衝撃を受けました。短編で「すごい」と感じたのは、この作品が初めてだったと思います。『ＴＶピープル』や『飛行機』は相変わらず抽象的で意味を含んだ、『眠り』と『加納クレタ』からは寂しげな印象がありました。