夜の蝉 の商品レビュー

北村薫(著者)

2018/10/20

主人公はまだ思春期っぽい。でも周りはそこから抜け出していく。
子供と大人の境目。20歳だからね。
彼女の揺れ動く感情が、あからさまに書いてあるわけでないところでも、なんとなく伝わる。
それが何だか素敵。

2015/05/28

夜の蝉がいつもと違ってまたよかった。
言う言わないの選択、やるやらないの選択。比較的後ろ向きに生きてきたので、やらないのは生き方って言ってくれたのがよかったです。

2014/07/08

イメージ参照(http://kentuku902.seesaa.net/article/387155389.html)
日本推理作家協会賞(1991/44回)
(収録作品)六月の花嫁/朧夜の底/夜の蝉

2010/11/06

主人公のまわりの人達、すごい美人なのに鼻にかけてないさばさばした姉、おおざっぱにみえて繊細な正ちゃん　大好きです

2009/12/26

12月21日読了。「このミステリーがすごい！」1990年度の第2位の作品。「空飛ぶ馬」の主人公の女子大生が、ひいきの落語家・円紫とともに、日常の奇妙な出来事の謎とその裏に潜む人間の不思議な営みに触れていく･･･。「謎」はどれも実際に起こったら「う～ん・・・不思議なこともあるもんだね」と首をひねって流してしまうであろうもの。円紫の鮮やかかつ深い人間観察に裏打ちされた推理には、我々の日常の裏にも実は複雑な人間の不思議が隠されているのでは？と思わされてしまう。ささいな人間の暗黒面がさらりと提示される短編もあるが、「六月の花嫁」で示される友人への複雑な心情の揺れ動きの描写にはうならされる。