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村のお医者さん の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2024/05/31

マンションで1人であくせく子育てしている私にとってはすっごく羨ましい光景だった。 子どもが1人でふらふらしていても平気、お医者さんが血の繋がりのない近所の子を釣りに連れて行ってくれる。こんな気軽な育児なら、自分の子どもを暖かく見守ってくれる大人がいたらどんなに楽か。資本主義社会が...

マンションで1人であくせく子育てしている私にとってはすっごく羨ましい光景だった。 子どもが1人でふらふらしていても平気、お医者さんが血の繋がりのない近所の子を釣りに連れて行ってくれる。こんな気軽な育児なら、自分の子どもを暖かく見守ってくれる大人がいたらどんなに楽か。資本主義社会が食ったものが分かる。 またこの本は私が生まれた歳に出版されているが、その当時の光景そのままだと思う。テレビがカラーだったから。私は人口2万人の町に住んでいたが、ご近所とも浅い付き合いだった。私の同じくらいか私の少し上くらいの村で育った人の環境が羨ましい。

Posted byブクログ

2011/09/06

古きよき時代という感じの絵本です。 村にただ一人のお医者さんの一週間が描かれています。 月曜日。 イネオくんが黄色い旗があがっているのを見つけます。 山仕事の人の急病人が出たら黄色い旗をあげる決まりです。 急いで駆けつけ救急車の手配。 診療所に帰ったら腹痛、咳、怪我等...

古きよき時代という感じの絵本です。 村にただ一人のお医者さんの一週間が描かれています。 月曜日。 イネオくんが黄色い旗があがっているのを見つけます。 山仕事の人の急病人が出たら黄色い旗をあげる決まりです。 急いで駆けつけ救急車の手配。 診療所に帰ったら腹痛、咳、怪我等いろんな患者さんを診ます。 火曜日。 小学校へ行って校医の仕事。 午後からも診療所へ帰って診察です。 水曜日、木曜日、金曜日、土曜日、日曜日・・・。 毎日大変です。 おばあちゃんとのかけあいで、 「先生、私もそろそろですよ。うら山のあはかでじさまが おまえもはやくこいってよんでいます。」 「そうかな。私にはばさまがこっちへ来ると 世話焼きでうるさいからとうぶんこないでいい ってきこえるんだがね」 「まぁ、にくらしい。先生はむかしからじさまの味方なんだから」 そう言って笑う場面が印象的です。 無医村もあったし、昔はこんな生活だったんだなぁ・・・。

Posted byブクログ

2010/11/15

月曜日。 山小屋に黄色い旗があがっているのを近所の小学生、イネオが見つけます。急病人が出たしるしです。 すぐに村で唯一のお医者さんに知らせます。 村のお医者さんの忙しい1週間の始まりです。 ここから1週間の間、通常の診療の合間に、往診や小学校の検診、自宅での出産まで村のお医者さ...

月曜日。 山小屋に黄色い旗があがっているのを近所の小学生、イネオが見つけます。急病人が出たしるしです。 すぐに村で唯一のお医者さんに知らせます。 村のお医者さんの忙しい1週間の始まりです。 ここから1週間の間、通常の診療の合間に、往診や小学校の検診、自宅での出産まで村のお医者さんならではの診療が続きます。 やってくる患者さんも、風邪をはじめとして、頭痛、めまい、虫垂炎、蜂刺症、赤ちゃんの異物誤飲、蛇咬症、そして出産などさまざまです。 それに対し優しい言葉をかけながら的確に診療する先生と、村人たちや子供たちとの人間模様が面白く描かれています。 台風がやってきて、あわただしくなる後半は、さらにひきこまれます。 絵を見たときは、子供にうけないかな?と思ったんですが、いざ読み始めると「もう1回よんで。」と繰り返し読みたがりました。 (もちろん絵も素敵なのですよ。昭和のなつかしい風景をきりとったようで。) 2歳児から大人まで楽しめる絵本だと思います。

Posted byブクログ