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海野十三全集(第4巻) の商品レビュー

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2019/07/14

思わぬ時代劇の「くろがね天狗」。作家の舞台裏を暴露して 見せる異色作「軍用鼠」。スプラッタホラーを思わせる 「生きている腸」。少年冒険活劇とでも言える「電気鳩」 「海底大陸」。この第4集は様々なタイプの作品が収録 されていて実に楽しめた。が、その中でも出色なのは表題に もなり、海...

思わぬ時代劇の「くろがね天狗」。作家の舞台裏を暴露して 見せる異色作「軍用鼠」。スプラッタホラーを思わせる 「生きている腸」。少年冒険活劇とでも言える「電気鳩」 「海底大陸」。この第4集は様々なタイプの作品が収録 されていて実に楽しめた。が、その中でも出色なのは表題に もなり、海野の代表作とも言われている「十八時の音楽浴」 であろう。この作品のラストシーンの空恐ろしさは秀逸で ある。何と美しく何と不気味なことだろう。この作品、実に 映画向きだと思うのだがどうだろう?。映画となれば 中盤の男と女の話も映える気がするのだが。

Posted byブクログ