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月の骨 の商品レビュー

3.8

27件のお客様レビュー

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2011/05/04

現実は真っ当で幸せな世界。夢はないものを集めた世界。二つが入り混じり、正直何がなんだか…。でも面白かったです。

Posted byブクログ

2010/11/27

主人公は二十代半ばのカレン。 中絶を経験しながらも愛する旦那と幸せな日々を送っていたが、 妊娠をきっかけに不思議な夢をみるようになる。 ロンデュアという夢の世界で息子のペプシと月の骨を集め、 彼を救わなければならない。 現実世界では、女の子を出産。夢での力が現実にも影響して 不可...

主人公は二十代半ばのカレン。 中絶を経験しながらも愛する旦那と幸せな日々を送っていたが、 妊娠をきっかけに不思議な夢をみるようになる。 ロンデュアという夢の世界で息子のペプシと月の骨を集め、 彼を救わなければならない。 現実世界では、女の子を出産。夢での力が現実にも影響して 不可思議な事が起こり出す。 やがて夢の世界と現実世界が重なって・・・ これは女性向けのダークファンタジー。 女性にお勧めというよりは、女性なら理解してあげられる話かと。 そしてダークです。

Posted byブクログ

2021/02/20

以前、「死者の書」を読んであまり感想がかんばしくなかったので 噂を聞きつつもなんとなく敬遠していた。 で、正直言って、「ねぐなぐさん、ありがとう」といいたい。 それほど良かった。 ダニーの愛と不思議なロンデュア 堕してしまった子供とその変わり身であるペプシ <まさかり少年>と...

以前、「死者の書」を読んであまり感想がかんばしくなかったので 噂を聞きつつもなんとなく敬遠していた。 で、正直言って、「ねぐなぐさん、ありがとう」といいたい。 それほど良かった。 ダニーの愛と不思議なロンデュア 堕してしまった子供とその変わり身であるペプシ <まさかり少年>とジャック・チリ これらの交じり合ったすばらしさ。 すごいよ、これ。「死者の書」も再読してみよう。 それにしても、あたし(カレン)とダニーのラブラブぶりは うらやましいほどだが、にもかかわらず、嫉妬感を生じさせない なんともいい感じだ。

Posted byブクログ

2010/09/14

再読。「死者の書」のインパクトが強かった私の中のキャロル作品の印象を、「これがキャロルのダーク・ファンタジー」とある意味刷新した作品。カレンが夢に見る“息子”ペプシとの冒険譚の部分だけでも壮大なファンタジーとして独立した作品になりそうなのに、あくまでその物語は「月の骨」という物語...

再読。「死者の書」のインパクトが強かった私の中のキャロル作品の印象を、「これがキャロルのダーク・ファンタジー」とある意味刷新した作品。カレンが夢に見る“息子”ペプシとの冒険譚の部分だけでも壮大なファンタジーとして独立した作品になりそうなのに、あくまでその物語は「月の骨」という物語を水面下で支える世界でしかないところがいい。自己中心的な人物が多いキャロル作品の中にあって、カレンと彼女の周りの人々の背伸びしないあたたかさには読んでいて愛着を持たずにはいられない。それだけに、「死者の書」とは質の違う、けれど根の深い衝撃が残る作品。

Posted byブクログ

2010/08/20

一番最初に読んだキャロルだったりする。何てことない描写から始まって、いつの間にか世界が反転する。だらだら続いてるだけのようで、引き込まれるのが別世界だからすごい。

Posted byブクログ

2009/11/10

 ダークファンタジーっていう分類なのかな。非常にマニアックな作家だと思いますが、これが面白いのだ。ちょっと難解な部分もあるし(文自体は平易なのに)ダークな部分も読み落としそうなぐらいさり気ないけど、ずん、と来ます。  で、非常によかった!!! 主婦が事件っていうか、夢に、様々な要...

 ダークファンタジーっていう分類なのかな。非常にマニアックな作家だと思いますが、これが面白いのだ。ちょっと難解な部分もあるし(文自体は平易なのに)ダークな部分も読み落としそうなぐらいさり気ないけど、ずん、と来ます。  で、非常によかった!!! 主婦が事件っていうか、夢に、様々な要因から巻き込まれているのだけど、途中何度も泣きそうになった。「愛することは、自分で車を運転することだけど、愛されることは、人にハンドルを預けること」なんだよ!!  東京で買って帰った本だったけど、これだけでも本屋いってよかった。うん。

Posted byブクログ

2009/10/07

1989年発行。 原著は87年に発表されて名をあげた第三作。 ホラー的な要素もあり、ロマンス的でもある… カレンはアパートの下の階であった殺人事件に戦慄する。 自分は優しい夫ダニーと赤ちゃんのメイと幸せに暮らしているのだが、こうなる前にはいろいろないきさつもあった。 過去を振り返...

1989年発行。 原著は87年に発表されて名をあげた第三作。 ホラー的な要素もあり、ロマンス的でもある… カレンはアパートの下の階であった殺人事件に戦慄する。 自分は優しい夫ダニーと赤ちゃんのメイと幸せに暮らしているのだが、こうなる前にはいろいろないきさつもあった。 過去を振り返れば… イタリアで暮らしていたときに、ふしぎな連続夢を見るようになり、その世界ロンデュアでは、物言う巨大な動物が暮らしていて、カレンは息子のペプシと共に冒険行に出ている。 精神分析も受けるが、現実に魔法世界が混入するような出来事が…ゲイの友人エリオットとインタビューした映画監督グレグストンを払いのけたとき…? ネタばれになるのでこれ以上書けません。

Posted byブクログ

2009/10/04

愛してない男の子供を身ごもり、中絶すると言う辛い体験はしたものの、今では「この世で一番素敵な旦那さま」と暮らし、おなかには赤ん坊も授かって幸せ一杯の生活をおくっている「あたし」ことカレン・ジェイムズ。だが妊娠した頃から、彼女は「ロンデュア」という不思議な場所の夢を見始める。大きな...

愛してない男の子供を身ごもり、中絶すると言う辛い体験はしたものの、今では「この世で一番素敵な旦那さま」と暮らし、おなかには赤ん坊も授かって幸せ一杯の生活をおくっている「あたし」ことカレン・ジェイムズ。だが妊娠した頃から、彼女は「ロンデュア」という不思議な場所の夢を見始める。大きなものを言う獣たち、「ペプシ」という名の息子、奇妙な海、奇妙な人々、奇妙な世界……。彼女とペプシの目的は、このロンデュアに5本ある「月の骨」を集めること。やがて夢と現実は、互いにその領域を侵しはじめていく。  粗筋だけ読むとまるで異世界ファンタジー。いや、まあそりゃそう言えなくもないし、ロンデュアパートは単純にそういう風に読んでも実に楽しい。風景描写の不思議さとネーミングの妙、そして古典的といっていい「探索」のモチーフ。超一級とはいわないけど、充分に読む価値があるファンタジー小説。  そこに、前半の恋愛小説的要素、階下に住んでいた「まさかり少年」のエピソードが絡み合う。3本の糸が織りなす絵はどこか歪で、その歪みが一つの悲劇を呼び、一応ハッピーエンドと言えそうな結末に一抹の不安を残す。じわじわ沁みてくる後味の悪さ。これもまたキャロルの醍醐味。

Posted byブクログ

2009/10/04

ダークファンタジー。なんとか3部作の1作目です。 タイトルに惹かれて購入したのですが、ジョナサン・キャロルにすっかりハマってしまいました。 導入部とラストが凄まじいです。ぐわーっと引き込まれました。 けっこうしんどい描写が多いので、気持ちが疲れてる時は読まない方がいいかも。

Posted byブクログ

2009/10/04

「まさかり少年」ってなんだよ、怖いよ。とドキドキしつつ読み進んだら、ラブラブな恋愛ちっくになってきてえぇ?と思っていたけど、やっぱり最後は…ちゃんと(?)ダークでした。 夢の世界の描写がいい!すばらしくファンタジーです。

Posted byブクログ