戦慄のシャドウファイア(下) の商品レビュー
ワイルドカードにより…
ワイルドカードにより蘇ったエリックは怪物と化した。自分を捨てた妻に復讐するため追跡が始まる。
文庫OFF
変な薬を飲んで、怪物…
変な薬を飲んで、怪物になっちゃった男が、嫁はんを追いかける話。
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もう少し後の作品群を先に読んでいるため 少し物足りなく感じました。 大量にこの手の作品を書いてる中で、見つけた勝ちパターンを貫いているため 新しい驚きは少なく、脇役や無駄に思える部分や、やはりこういう人出てくるよね。といった安心感を点検するような読書になってしまいました。 「ウ...
もう少し後の作品群を先に読んでいるため 少し物足りなく感じました。 大量にこの手の作品を書いてる中で、見つけた勝ちパターンを貫いているため 新しい驚きは少なく、脇役や無駄に思える部分や、やはりこういう人出てくるよね。といった安心感を点検するような読書になってしまいました。 「ウォッチャーズ」では、犬のアインシュタインの不思議さやアウトサイダー(敵)の悲哀があったため引き込まれたのですが、 どうも今回はそれよりもシンプルで、惹かれる要素がありませんでした。 敵である人間から進化する怪物の、自我を失ったり苦痛に悶えている場面が多過ぎたように思います。 単純にハラハラさせる二時間映画的作品。
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(上巻の感想からの続き) ただ、やはり良くも悪くもこのエンターテインメント色の濃さがハリウッド的でいささか軽めに感じるのも事実で、もうちょっとそれぞれの人物・エピソード・文体等、文学的深みがあってもいいのではないかと思われる。クーンツの面白さはトレヴェニアンの『夢果つる街』のそれ...
(上巻の感想からの続き) ただ、やはり良くも悪くもこのエンターテインメント色の濃さがハリウッド的でいささか軽めに感じるのも事実で、もうちょっとそれぞれの人物・エピソード・文体等、文学的深みがあってもいいのではないかと思われる。クーンツの面白さはトレヴェニアンの『夢果つる街』のそれとはやはり違うのだ。 『ウィスパーズ』の結末がとてつもなく衝撃的だっただけに今回は色々配された人物が一同に会す割にはあっさりしすぎていたという印象は拭えないので四つ星とする。
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内容(「BOOK」データベースより) 不老不死を実現する野望に取りつかれた天才的遺伝子工学者、エリック・リーベンは自らに施した遺伝子工学的処置〈ワイルドカード〉によって死から蘇った。しかしその副作用は激烈だった。暴走する遺伝子は彼を怪物へと変容させた。額に角が盛り上がり、尻尾が生...
内容(「BOOK」データベースより) 不老不死を実現する野望に取りつかれた天才的遺伝子工学者、エリック・リーベンは自らに施した遺伝子工学的処置〈ワイルドカード〉によって死から蘇った。しかしその副作用は激烈だった。暴走する遺伝子は彼を怪物へと変容させた。額に角が盛り上がり、尻尾が生え、体に鱗が生じた。彼は地上に現れたこともない爬虫類の怪物へと変容していったのだ。だが、エリックは怪物と化しながらも、自分から離れていった妻への復讐の念に燃え、レイチェルを追う。また、情報局の高官シャープ、そして正義派の警官たちが三つ巴、四つ巴となって彼らを追いつづける。奸計により、指名手配されラスベカズへ向かって砂漠を移動するレイチェルに、もはや人間の姿をとどめなくなったエリックが襲いかかった―。鬼才クーンツがくりだすストーリーは最後まであなたを絶対に離さない。
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1987年発表、日本での人気を決定付けた快作。当時、1990年前後のクーンツ・ブームは凄まじく、無名時代の過去作品も含めて相次いで飜訳され、大概は好評を得ていた。スティーヴン・キングの牙城へ一気に攻め込み、その後のモダンホラーを牽引した実力は伊達ではない。 遺伝子工学を極め、政...
1987年発表、日本での人気を決定付けた快作。当時、1990年前後のクーンツ・ブームは凄まじく、無名時代の過去作品も含めて相次いで飜訳され、大概は好評を得ていた。スティーヴン・キングの牙城へ一気に攻め込み、その後のモダンホラーを牽引した実力は伊達ではない。 遺伝子工学を極め、政府に取り入って財を成した天才科学者リーベンが事故死する。離婚調停での莫大な慰謝料を拒否し、夫への侮蔑の意思を示した妻レイチェルに激怒した直後だった。だが、死んだ男は、間もなく甦る。リーベンは、自らに施していた人体実験により不死となっていた。男の目的は、ただひとつ。自尊心を踏みにじった妻への復讐を果たすこと。やがて、どこまでもレイチェルを追い掛け回す男の身体は、徐々に異形の怪物へと変化していく。同時に理性を失い、遂には捕食の対象として人間を狩り始める。 メインプロットを刈り込み、肉付けしたディテールで仕上げる分厚い構成。早い場面転換と映像的な描写。シーン毎に小さな山場を盛り込み、次第に大きな流れへと繋ぐダイナミックな展開。終盤へ向けてひたすらに加速するスピード感。娯楽小説のあらゆる要素を盛り込んだ豪腕は特筆すべきで、エンターテインメント性を徹底的に探究し、消化し、放出している。破壊力が圧倒的なのは当然である。 多くの登場人物を一人も無駄にせず、しっかりと印象付ける。本筋に絡まず小休止となるエピソード類でさえ、力を緩めない。ページを捲る読み手のテンポ、緊張感の持続こそが大切だと知る作家の極意を感じる。主要な人物らが事件を通して過去を断ち切り、トラウマを克服し、ひと回り成長するさまをしっかりと描く。これも、よほど筆力が無ければ出来ないことだ。 クーンツは当初、本作を女性名義のリー・ニコルズで出版しているため、恋愛要素も多い。けれども、それ以上に「人間愛」をケレン味たっぷりに謳い上げる。 愛するもののために闘う女と男。その何もかも突き抜けた後ろ姿を眩しく感じた読者は、すでにクーンツの虜となっている。
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そこまで執着するか?と疑問に思う執念で追っかけてくるのが、おっかない。面白かった。クーンツはちゃんとカタルシスが味わえるよね。
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