1,800円以上の注文で送料無料

破嵐万丈 薔薇戦争 の商品レビュー

3

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2020/08/26

暴虐な父もかつてはエディプスだった その事実が心の重石となって己の成熟を阻むことはあろう 「ダイターン3」の破嵐万丈は、そういうキャラクターである ドン・ザウサーを殺した後 たぶんコロスのもとに留まった彼は 結局、永遠の若さを望んでいたのかもしれない …というのはまあ 敢えて悪意...

暴虐な父もかつてはエディプスだった その事実が心の重石となって己の成熟を阻むことはあろう 「ダイターン3」の破嵐万丈は、そういうキャラクターである ドン・ザウサーを殺した後 たぶんコロスのもとに留まった彼は 結局、永遠の若さを望んでいたのかもしれない …というのはまあ 敢えて悪意的に捉えた解釈のひとつにすぎないけれど 作者後年のテーマを読み解くひとつの視点にはなるだろう この小説は「ダイターン3」のスピンオフ 表の顔は私立探偵で その実態は「トキョーインフォメーション」のエージェント そんな破嵐万丈が、マッチョフェミニスト集団の抗争劇に どういうわけだか巻き込まれるという話 舞台設定はパラレルなんだろうか? 悪のメガノイド軍団やスーパーロボットは出てこない ただし多少の臭わせはある 文章は書き殴りの印象が強い あとホモソーシャル的価値観が前に出すぎるところもあり それが現代ではやや鼻につく

Posted byブクログ