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コンタクト(上) の商品レビュー

3.9

15件のお客様レビュー

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2022/11/20

天文学者カール・セーガンによって執筆され、監督ロバート・ゼメキス、主演ジョディ・フォスターで映画化もされた名作SF。映画『コンタクト』に原作があることを知らない人も多いのではないだろうか。かくいう私も、数年前に映画を再鑑賞した際に初めて知った身。原作小説である本書を購入したものの...

天文学者カール・セーガンによって執筆され、監督ロバート・ゼメキス、主演ジョディ・フォスターで映画化もされた名作SF。映画『コンタクト』に原作があることを知らない人も多いのではないだろうか。かくいう私も、数年前に映画を再鑑賞した際に初めて知った身。原作小説である本書を購入したもののなかなか読むことが出来ずに積まれていたのだが、ここでようやく手に取ることに。 ニューメキシコ砂漠の天文台を拠点に活動する"SETI(=地球外知的生命体探査)"機関<アーガス計画>の所長エリナ・アロウェイは、天文台に配列された電波望遠鏡が「地球外知的生命体」からの信号を受信することを長い間待ち望んでいた。ある日のこと、電波望遠鏡は二十六光年彼方のヴェガから発せられる素数信号をキャッチする―――。 「天文学者によって描かれる"SETI"」―――さすがは専門家といったところか、信号を解析するシーンや各国の天文台と連携するシーン等の描写が秀逸。や、正直なところ解析の説明を読んでも半分も理解出来ていないのだが・・・臨場感が伝わってくる!(ハードSFの楽しみ方なんてそんなもんだ!) また、「地球外知的生命体」からの"メッセージ"を受信したことを発表した後の人々の反応も非常にリアル。国内外の政治的駆け引き、声高に主張する宗教家の登場(...etc)、これらリアリティが高く違和感のない展開や描写は読んでいてイメージがしやすく、非常に読み進めやすい。著者の想像力の高さが窺えるものとなっている。 果たしてヴェガから発信される"メッセージ"の内容とは―――。

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2021/12/20

もし高度な文明を持つ宇宙人が地球にコンタクトしてきたら、という話を詳細にシミュレーションしてみたような小説。 神の存在と科学的な証明等の議論がとても興味深く映画で印象的だったオッカムの剃刀も小説じゃそこまでだったのは意外だった。

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2019/03/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上p250-251「そして、さまざまな話題に関して、互いの意見を活発にぶつけ合う。こんなに会話が楽しいと思うことも珍しかった。ときどき、どちらか一方の見解に未熟な点があると、他方が完全な知識で補うこともあった。ベッドの中でも彼は思いやりがあり、工夫にも富んでいた。彼と一緒にいると、自分があまりにも自由にふるまえることに、エリーは驚いてしまう。それも、二人の愛のなせる業なのだ。この人に愛されているのだという思いが、そのまま自尊心を高めるまでに、彼に対する敬意は深まっていった。彼を慕う気持ちが高まれば高まるほど、エリーは自分が好きになった。彼の方でも、それは同じのようだったから、二人の関係の底には、愛と敬意の永劫回帰とでも呼ぶべきものが存在していたと言っててもいいだろう」 「彼が相手だと、エリーは安心して過去の体験や記憶の断片、子供の頃の悲しい出来事などを話すことができた。そして彼は、単に面白がるだけでなく、心から興味を持ってくれるのだ。」

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2015/07/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

このSF小説の始まりは、主人公の女性天文学者の所に「ヴェガ系惑星」から信号が送られてきた所から始まり、その信号が不可解なもので、四苦八苦になる。

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2012/05/02

人類、地球、太陽系の範囲でしか物事を捉えることができない 世界に対して優しく投げかけて、大きな波紋を期待する物語。 「○○であれば、□□になるはず」というベースはあっても ソレを超えられなかったり、阻害する 人間のココロの部分を解きほぐす知的好奇心や 常識を疑うココロを挟んでいて...

人類、地球、太陽系の範囲でしか物事を捉えることができない 世界に対して優しく投げかけて、大きな波紋を期待する物語。 「○○であれば、□□になるはず」というベースはあっても ソレを超えられなかったり、阻害する 人間のココロの部分を解きほぐす知的好奇心や 常識を疑うココロを挟んでいて、 やっぱり断言して押し付けたり世界に当てはめるのでではなく、 語りかけて考えさせて世界・視野を広げるのが 科学者やら(自称でも)リーダーとして必要なことと思う。

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2011/12/12

主人公が女技術者で感情移入しやすい。 サクサク読める。 フィクションだけど、興味深いことがちらほら。 本当に起こらないかな。 続きが気になる

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2010/12/29

宇宙アナリストが描いているので、現実に地球外知的生物が発見されるとしたらこんな感じになるだろうな、と思えました。 映画もよかったですが、ストーリーが違っているし本の方が数倍好きです。

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2010/11/08

わくわくして、夢中でよんだ。 こんなに夢のある話が頭の中にうかぶなんて、本当? 私、このお話がノンフィクションだっていわれても、素直に信じられる。 天文学者って、すごく素敵な仕事だ。 下巻は10月5日読了。

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2010/05/03

一度、池袋のプラネタリウムでお話に触れた作品。 映画にも無い結末に大感動して一気読みした記憶があります。 みなさんは、神様または創造主を信じますか? お話には神様なんて一度も出てきませんが 科学的なお話がずっと続いた後、あの結末に神様がいると信じたくなるお話です。

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2010/02/11

銀河系のかなた、ヴェガ星から届いたメッセージが地球をひとつにまとめる。 各国の協調、核兵器の縮小、情報の共有システム、 現代の国際紛争の解決に、外界からの刺激がヒントになるのかもしれないな、と。 それにしても宇宙ネタはあつい! 地球での前提条件が違う銀河、ヴェガでも適用するのか...

銀河系のかなた、ヴェガ星から届いたメッセージが地球をひとつにまとめる。 各国の協調、核兵器の縮小、情報の共有システム、 現代の国際紛争の解決に、外界からの刺激がヒントになるのかもしれないな、と。 それにしても宇宙ネタはあつい! 地球での前提条件が違う銀河、ヴェガでも適用するのか? 重力はあるのか、水は、生命体はどんな形をしてどんなものを食べ、どんな街なんだろうか。 妄想がどんどん広がって楽しすw そうだ子供の頃(小学6年~中1)、これらのことを知りたくて世界を司る原則を学ぼうと、アインシュタインの相対性理論の本を読み漁ったっけ。 下巻に期待。

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