重力が衰えるとき の商品レビュー

ジョージ・アレックエフィンジャー【著】,浅倉久志【訳】

2014/01/24

近未来のイスラム世界を舞台にした、サイバーパンクＳＦ。ソ連とアメリカが内戦の末に小国家へ分裂した近未来。あるアラブの国際都市が舞台。主人公マリードは、数少ない「頭に配線していない」生身の人間。銃をもたず、電脳手術をせず、イスラム戒律からも自由な探偵稼業。失踪した白ロシア王位継承者の行方を巡り、国家間の駆け引きが展開される中、捜索を開始したマリードの運命は...。サイバー都市化したイスラム国際都市という変わった設定と、息つかせぬ高速展開が、最高の高揚感を味わわせてくれる。アメリカでの宣伝文「食費と家賃をあとまわしにしてでも読め」。強く賛同。

2012/06/29

流し読みになってしまった。

　イスラムのサイバー世界って設定。本が古いせいもあって乗り切れず。そもそも重力とは、人を惹きつける力という意味で使われているので期待外れというわけ。

2010/05/31

イスラムSFなんてジャンルは初めてだったのですが、これは面白い。
電脳、麻薬、今となっては使い古された感のあるガジェットがたくさんでてきますが、独特なイスラムの世界観が物語に新鮮味を加えてくれています。

サイバーパンクってとっつきにくいイメージがあると思うのですが（というか、ニューロマンサーが全てのイメージを背負い込んでいる）この小説は気楽に楽しめるエンターテイメント性が存分に含まれています。独特な造語に装飾され、なにやっているのかよくわからないサイバーパンクはちょっと……と敬遠されている人にも、物語のわかりやすさ、面白さ、キャラクターの魅力、お薦めできる小説です。

2009/10/04

　アラビアの暗黒街に生きる探偵マリードを主人公に語られる、近未来電脳ハードボイルド！

　アラベスクに彩られた世界、イスラームの戒律とサイバーパンクが融合…二日酔いの渇き、灼熱の日差しを錯覚してしまうほどの描写に高い評価をしました。

2011/08/06

「アラビアの夜の種族」を読んでいたら、読み返したくなったのだ。インシャラー。というわけで、読みました。いやー、おもしろかった。前に読んだときはモディーをうまくイメージできなかったんだけど、今や私もUSBとか使ってますから。（ちょっと違うか？）

2012/08/28

もう買えないだろうな。アラブ世界を舞台にしたサイバーパンクＳＦ。脳に指すカートリッジで、言語や性別が変わったりする話だった。