小説 ドラゴンクエスト の商品レビュー

高屋敷英夫【著】

2024/08/18

DQ1のノベライズ。
ゲーム内容に沿うという形よりも、ドラクエ、ロトシリーズ通じての設定を使用したファンタジー小説という雰囲気。1989年初版なので、ラノベという言葉がない時代ですね。

竜王配下の六魔将、旅の仲間のガルチラ、雨雲の杖の1000年魔女。オリジナル要素を交えつつ、展開してゆく物語。
ギラやホイミなどの呪文は、呪法という形で超能力みたいな形で表現されています。

嬉しかったのは、竜王との長く続いている戦争の設定が語られている部分かな。200年続いているので、その間にアレフガルドがどのように変化していったのか、戦争の惨禍が語られているのがよかったです。魔王軍の襲撃を受けたリムルダールの援軍にベラヌールが来た、という話はちょっと世界観が見えてよかったです。DQ1舞台のアレフガルド以外にも世界は広がっているというのは、DQ2プレイでわかるのですが、その設定を入れ込んで物語を作っているというのは、ワクワクするものあります。ロト紋続編の設定だと違うんですけどね。

まあ、どれが公式で異説で儀典でみたいなことを言い出すとキリがないし、その考察を語ることが目的になってしまうので、DQという物語を楽しむという一番の娯楽から外れてしまうと思うので、気をつけたいところです。
サッカーの戦術語りが楽しいのと似ている。楽しいんだよね、こればかりは。いろんなコンテンツに通じることだと思います。
と言いながらも、ロト紋というか藤原カムイDQの設定は準公式みたいな感覚があります。なので、キーファはロトの子孫、遠い遠い子孫。キャラバンハートもあるし。

2020/10/30

書かれた時代なのか作家性なのか、児童書やジュヴナイルの雰囲気が強いです。
レベルアップや呪文の扱いなどゲーム的な部分を除外して、物語性を高めたからそう感じるのかも。
ローラ姫の設定に膝を打つ。
見返しに地図を載せて欲しかったなあ。

2014/07/07

初めて自分で購入した小説だったように思う。
何度も読み返した記憶があります。
1回2時間ぐらいで読んだ。

思い出補正が掛かっているのでベスト１。

2014/03/18

確か自分が一番最初に読んだ小説だったはず。子供向けなんですが冒険ストーリーはしっかりしてて面白いです。昔の本なんで王道すぎるくらい王道ですが。気になったのは主人公アレフがはっきり言って強くないこと。相棒のガルチラの方が強いです（笑）　道中の戦闘から竜王とのラストバトルまで、終始勇者特有の特殊道具と運と根性だけで勝ち進んでいくので、安心感が全く無い勇者となっています。剣の腕が上がる描写があれば良かったのですが無かったので、ロトの血を引く者という設定だけで竜王に勝ったような印象を持ってしまいました。

2009/10/04

一般小説ではないと思うので、こちらのカテゴリーにしました。
中学生の時、幾度となく読んでいた作品です。おかげで、本はぼろぼろに。
思い出の詰まった一冊です。