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怪談の仕掛人 の商品レビュー

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読物的な怪談の数々と…

読物的な怪談の数々と様々な情報。軽い本です。

文庫OFF

2022/01/11

詩人でジャズ評論家の奥成達氏の、怪奇ショートショート集。1989年にワニの本から発売。1990年の文庫化時に『怪談のいたずら2』と改題。 1977年の著書『怪談のいたずら』は、怪談風ショート・ショート+オカルト雑学エッセイ、という感じでしたが、これは全編ショートショートになって...

詩人でジャズ評論家の奥成達氏の、怪奇ショートショート集。1989年にワニの本から発売。1990年の文庫化時に『怪談のいたずら2』と改題。 1977年の著書『怪談のいたずら』は、怪談風ショート・ショート+オカルト雑学エッセイ、という感じでしたが、これは全編ショートショートになっています。 ショートショートにしては、オチが笑うに笑えないダジャレ、という作品が半数近くなので、読み応えはありませんが、楢喜八氏のイラストを大々的に使用しているからか、そのダジャレオチが逆にオシャレにさえ思えてきます。 ダジャレオチではない作品も、オチの切れ味が悪いものばかりですが、「高原の春」と「死にたがる男」の二編は、秀逸なオチ。 どちらも、実は語り手が○○でした、というオチなのですが、映画『シックス・センス』を先取りしたような感じもあります。 更に、どちらも似たようなオチではあるのに、「高原の春」は叙情的、「死にたがる男」は不条理SF的、と、作風を変えているのも良いと思います。

Posted byブクログ