花の降る午後 の商品レビュー

宮本輝【著】

2021/06/07

＜舞台は神戸＞
著者の宮本輝さんは神戸市出身。
フランス料理店を営む未亡人の恋物語。
複雑な人間模様の絡み合いがこの物語の醍醐味となっています。

2019/11/05

あらすじ
異国情緒あふれる神戸の老舗フランス料理アヴィニヨン-。夫亡き後、懸命に店を切り盛りする若い女主人典子と、彼女をめぐる人々の物語。

2019/07/17

異国情緒あふれる神戸の老舗フランス料理アヴィニヨン―。夫亡き後、懸命に店を切り盛りする若い女主人典子と、彼女をめぐる人々の物語。

2017/02/28

老舗フランス料理店の女性経営者で未亡人といえば、清楚で美しい人と容易に想像がつく。そして想像通り彼女は未だ目を出さない将来性のある若い画家と恋に落ちていく。彼女にしてみれば店と彼を比べた時比重は店にあり期限を決めた恋愛ごっこであった。それを知っていた彼はなかなか結婚を言い出すことができずとうとう別れを決める。最後に彼はいつものように坂道に立ち彼女の部屋の電気がつくのを見守るがついに電気が付くことはなかった。彼は真剣に彼女を愛していて結果的に彼女は心のどこかでただ彼をもてあそび、性の快楽のみを楽しんでいたにすぎない。また、彼女の持つしがらみを捨て去ることもできなかった。しがらみとはなんと苦しいものだろう。

2015/02/03

花を咲かせること

　夫を３５才で亡くし、レストラン「アヴィニョン」の経営者になった典子は、昔夫と共に買った絵の作者と会い、恋をする。
　一方、「アヴィニョン」を乗っ取ろうとするものたちが、いろいろな形で典子に働きかけてくる。典子は、それに対抗していく中で、絵の作者高見と深い恋に落ちていき、自分は本当にどうしていきたいかを考える。

　ストーリーテーラーとしての宮本輝の佳作。典子の恋と冒険といったところか。
2009-02-08

2014/12/23

読もうと思ったのは、大好きな宮本輝さんの作品であること。読んでみた感想は、今まで読んだ作品と趣きが違うなということ、少しサスペンスの匂いがする、少々男と女の描写が多いということでしょうか。しかし、やっぱり文章が上手いなあと実感しました。