祇園女御 の商品レビュー
平清盛の母としての『祇園女御』ではなく、白川院をめぐる女たちの愛憎どろどろ劇だった。なんと浅ましく、怪異で、人の道を外れたことか、と、読んでいるうちにおどろおどろしてきた。色恋はえてしてそういうものであるのかもしれないが、わたし的には「恋」の方がまだ好ましく思える。と、三十路を前...
平清盛の母としての『祇園女御』ではなく、白川院をめぐる女たちの愛憎どろどろ劇だった。なんと浅ましく、怪異で、人の道を外れたことか、と、読んでいるうちにおどろおどろしてきた。色恋はえてしてそういうものであるのかもしれないが、わたし的には「恋」の方がまだ好ましく思える。と、三十路を前にした女の言う台詞ではないが。権力者であるから許されるとはいえ、あの白川院の好色淫乱振りには辟易した
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