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俳句の上達法 の商品レビュー

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2020/09/05

たまたま見つけて。シリーズの2冊目をとばして3冊目となつてしまつた。 1冊目は俳句を流れるその驚き、感動、発見といふものを知つた。さうした心の動きを閉じ込めたものであることを知ると、短いこの詩形に閉じ込め、言はないことで表現するといふ逆説的な在り方を追求し続けた先達に深い敬意と畏...

たまたま見つけて。シリーズの2冊目をとばして3冊目となつてしまつた。 1冊目は俳句を流れるその驚き、感動、発見といふものを知つた。さうした心の動きを閉じ込めたものであることを知ると、短いこの詩形に閉じ込め、言はないことで表現するといふ逆説的な在り方を追求し続けた先達に深い敬意と畏怖を覚える。2冊目は鑑賞といふことなので、この俳句の世界における価値を知りたい。また見つけた時に俳句の世界に触れたい。 3冊目は実際の句の推敲であつたり修正の過程だ。表現することを磨き、より洗練された表現へ。発見をいかに発見として伝へるか。たつた短いこれだけの表現であつても、いくらでも磨くことができる。 自分の発見、心の動きは自分だけのものでしかない。誰にも代ることはできない。それをどうすれば表現できるか、ある意味句を修正するといふ作業もまた、一種の発見である。 椿や金魚、メダカや日本犬の血統、各「道」。俳句もまた形であるが、形といふものに価値を置く世界であることを感じる。例外規制ではなく、原則規制。それがどうやらこの日本とか呼ばれるひとびとのらしさであると思ふ。 形の追求は、個性を奪ふことのやうに感じるが、実のところ、形を追求すればするほど、どんどん分化してガラパゴスと化していく。ある意味で最大の個性の尊重といつてもよい。

Posted byブクログ