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滅びの風 の商品レビュー

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2024/03/02

1988年発行、早川書房の単行本。いずれも架空の現在、または近未来世界を舞台に滅びゆく世界。おそらくは色濃く作者の思想が反映してしまっているのだろう。この本につてはそれでいいのだが、この頃から作者の「自分の感覚を信じる」(あとがきから)が、暴走しだした気がする。別にこの本とは関係...

1988年発行、早川書房の単行本。いずれも架空の現在、または近未来世界を舞台に滅びゆく世界。おそらくは色濃く作者の思想が反映してしまっているのだろう。この本につてはそれでいいのだが、この頃から作者の「自分の感覚を信じる」(あとがきから)が、暴走しだした気がする。別にこの本とは関係ない話ではあるが。 収録作:『滅びの風』『滅びの風Ⅱ』『巨象の道』『コギト』『反歌』、あとがき:「あとがき」、初出:滅びの風「SFマガジン」85年1月号、滅びの風Ⅱ「SFマガジン」86年7月号、巨象の道「SFマガジン」87年5月号、コギト「SFマガジン」88年5月号、反歌「書下ろし」、

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2022/10/26

作者あとがきで書いてありますが、できれば書きたくなかった本、と言うことだそうです。確かに読んでてなんだか暗くなる、滅び(滅亡)のお話しばかりです。 この本が出版されたのは 1988 年で、ちょうど「世紀末」に向かっている時期です。当時ノストラダムスの大予言とかあって、人類は滅亡す...

作者あとがきで書いてありますが、できれば書きたくなかった本、と言うことだそうです。確かに読んでてなんだか暗くなる、滅び(滅亡)のお話しばかりです。 この本が出版されたのは 1988 年で、ちょうど「世紀末」に向かっている時期です。当時ノストラダムスの大予言とかあって、人類は滅亡するのではないか、みたいな雰囲気が確かにありました。その雰囲気がそこかしらに感じられます。 翻って現在ですが、気候変動による異常気象の多発、疫病の蔓延、戦争と、なんだか当時より世紀末っぽい。そういう意味で時流に合っている内容かもしれません。

Posted byブクログ