地獄に堕ちた者ディルヴィシュ の商品レビュー
暗黒面に堕ちた魔術師により地獄に堕とされ、二百余年の後に復活した妖精の血を引く騎士。その名はディルヴィシュ。相棒であり愛馬であるブラックに乗り、大地を放浪するディルヴィシュは、はたして復讐を果たすことはできるのか――。 本書は異才ロジャー・ゼラズニイの代表作の一つである、ディ...
暗黒面に堕ちた魔術師により地獄に堕とされ、二百余年の後に復活した妖精の血を引く騎士。その名はディルヴィシュ。相棒であり愛馬であるブラックに乗り、大地を放浪するディルヴィシュは、はたして復讐を果たすことはできるのか――。 本書は異才ロジャー・ゼラズニイの代表作の一つである、ディルヴィシュ・シリーズをまとめた連作短編集。主人公は基本的に復讐鬼だが、生来は善人なので、困っている人を見れば助けようと足を止め寄り道し、復讐鬼の面が無用なトラブルを招くことも。そして難事を被るたびにブラックからは嫌味や皮肉を聞かされる、三枚目の面もある。そういうウェットなところがあるのも本書の魅力となっている。 なお、本書はいわばフルコースの前菜(オードブル)。メインディッシュとなる次作『変幻の地のディヴィシュ』では、ディルヴィシュにどんな敵が襲いかかるのか――。
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ディルヴィシュ・シリーズは、おそらくはSF作家として 名高いであろう、ゼラズニイが長年にわたり少しずつ発表 してきたヒロイック・ファンタジー。短編集であるこの本に おさめられた作品は1話から最終話までで15年の歳月が 流れているというから著者にとっても思い入れのある作品 なのだろ...
ディルヴィシュ・シリーズは、おそらくはSF作家として 名高いであろう、ゼラズニイが長年にわたり少しずつ発表 してきたヒロイック・ファンタジー。短編集であるこの本に おさめられた作品は1話から最終話までで15年の歳月が 流れているというから著者にとっても思い入れのある作品 なのだろう。 久しぶりにまっとうなヒロイック・ファンタジーを読ませて もらった感じ。満足、満足。今ファンタジーというと魔法の 側にずいぶんシフトしている感じだが、やはり血湧き肉躍る 剣劇冒険譚も悪くない。ブラックというキャラクターは実に 秀逸である。
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ゼラズニイが好き勝手書いてるなあ、と思った作品集。 ブラックが時々ディルヴィシュに呆れかえる辺りが微笑ましいです。後、リーナに、あなた自分の復讐のことしか考えてないじゃないの!と叱られて、実は高貴な出で…ととんちんかんな言い訳をし始めるディルヴィシュとか。 ブラックのような馬が欲...
ゼラズニイが好き勝手書いてるなあ、と思った作品集。 ブラックが時々ディルヴィシュに呆れかえる辺りが微笑ましいです。後、リーナに、あなた自分の復讐のことしか考えてないじゃないの!と叱られて、実は高貴な出で…ととんちんかんな言い訳をし始めるディルヴィシュとか。 ブラックのような馬が欲しい、と心から思えるはずです。全然レビューになってませんね。これ。
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SF作家ゼラズニイによるヒロイックファンタジー。目新しさはないが、古き荒ぶる魂を愛する心は十分汲み取れる。
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ヒロイックなFT。ブラックです。後にも先にもブラックです。黒馬のブラックを抜きにこの話は語れない。あ、伝説の騎士の主人公もそれなりにかっこいいです。
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