不忠臣蔵 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
義士にならなかった不名誉の人たち19名のそれぞれの人生。父一閑の期待を裏切った小山田庄ザ衛門を始め、第二陣に廻された人、梶川与惣兵衛の家人になった岡田利右衛門など。卑怯者とされた彼らの心の痛みとまた一族の不幸を思うとき、浅野内匠頭そして大石内蔵之助の「罪」を痛感しました。しかし、主題の割には単調で一寸退屈な本でした。
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忠臣蔵外伝の傑作。 井上ひさしさんのおそるべき博識ぶり、 落語さながらの語りに脱帽、いっきに読み終わった。 書くこと表現することにとりつかれた百年に一度の天才でしたね。 「組曲虐殺」を遺言に書き尽くされたのではないでしょうか。
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おなじみ赤穂浪士モノだが、300人余りいた赤穂藩士のうち実際に討ち入りに参加したのはたったの47人なわけで、この本 は参加しなかった人もしくは参加できなかった人たちの物語。大石内蔵助がキライとか、まだ死にたくねぇとか。言い訳いろいろ。人生いろいろ。
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西村さん所有 →11/10/29 浦野レンタル →13/04/19 返却 忠臣蔵に参加しなかった赤穂浪士の物語です。 長らくお借りしてすみませんでした。 『吉里吉里人』のような破天荒さ、不真面目さのない、井上ひさしらしからぬ(?)マジメな作品でした。 浪士たちの江戸での毎日が目...
西村さん所有 →11/10/29 浦野レンタル →13/04/19 返却 忠臣蔵に参加しなかった赤穂浪士の物語です。 長らくお借りしてすみませんでした。 『吉里吉里人』のような破天荒さ、不真面目さのない、井上ひさしらしからぬ(?)マジメな作品でした。 浪士たちの江戸での毎日が目に浮かぶような、井上さんの筆力に圧倒されました。
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最初によんでから、もう20年になります。単行本を2日くらいで一気に読みきった記憶があります。仇討ちに参加できなかった、しなかった人達の悲しい物語。短編の連作で、どれもすばらしい出来です。忠臣蔵の華々しい内容とは一線を画す、「義」の物語です。
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文化祭で井上ひさしを研究することになって、読んでみたら意外に楽しかった。井上ひさしの作品は途中話が少しとはいえ本筋からずれるのが厭だけどこれにはそれがない。文句なしに面白い一冊。
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