アンティック・ドールは歌わない の商品レビュー
1988(昭和63)年発行、新潮社の単行本。4編。平成直前に出た本なのに、ちょっと古く感じる。時代の指定がないから、そこは同時代ではなく少し前の時代を舞台としていると思えばいいのだが。後半に行くにしたがってスペイン帰りの必要がなくなってる、と思ったり(発表順は最後の作品が最初なの...
1988(昭和63)年発行、新潮社の単行本。4編。平成直前に出た本なのに、ちょっと古く感じる。時代の指定がないから、そこは同時代ではなく少し前の時代を舞台としていると思えばいいのだが。後半に行くにしたがってスペイン帰りの必要がなくなってる、と思ったり(発表順は最後の作品が最初なのだが)、そう思って読むと、最初の作品でも導入部以外は特に必要なわけではないと思ったり。主人公の形成には寄与しているといえばしているのだが。やはりこの作者の現代ものには違和感を感じるとしかいいようがない。 あとがき:「あとがき」(1988年5月30日)栗本 薫、収録作:「お休み、アンジェリータ」、「『いとしのエリー』をもう一度」、「2時から5時までのブルース」、「アンティック・ドールは歌わない」、掲載誌:お休み「小説新潮」昭和62年7月臨時増刊号、いとしのエリー「小説新潮」昭和61年3月号、二時から「小説新潮」昭和62年3月号、アンティック「部冊小説現代」昭和60年WINTER、
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日本人ですがスペインに渡って長い、スペイン人のようになってしまった女性「カルメン」が主人公です。とても強い主人公です。作者後書きで書いてありますが、作者はスペインには行ったことがなく、スペインへの憧れと願望が書かせた本だとのことです。 でもまぁ行ったことが無い場所の話を書いちゃダ...
日本人ですがスペインに渡って長い、スペイン人のようになってしまった女性「カルメン」が主人公です。とても強い主人公です。作者後書きで書いてありますが、作者はスペインには行ったことがなく、スペインへの憧れと願望が書かせた本だとのことです。 でもまぁ行ったことが無い場所の話を書いちゃダメ、ということもないので、そこんところはどうでも良いのですが、でもとてもスペインっぽくて良い感じ。 この本は短編が4つで構成されていて、第1話で主人公が「アンジェリータ」を探して日本にやってくる(戻ってくる)ところから始まります。この話がそのまま続くのかと思いきや、各話でそれぞれの関連はほとんどありません。個人的には「アンジェリータ」の話しをもうちょっと読みたかった気がします。
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イメージ参照(http://kentuku902.seesaa.net/article/387156114.html) (収録作品)アンティックドールは歌わない/「いとしのエリー」をもう一度/お休みアンジェリータ/二時から五時までのブルース
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ごつい女の人。こういう女の人書きたい気持ちは分かるんだけど早く天狼星の続きを書いてよー!どうしてこれがファンタジーやのん?'89
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