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悲しいだけ 欣求浄土 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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小説のようでもあり、…

小説のようでもあり、随筆のようでもあり、作者自身の家族や体験が次々と場面を変えながら語られていきます。「死とはこういうものなのだろうか」と考えさせてくれる作品です。

文庫OFF

裏表紙の惹句によると…

裏表紙の惹句によると「私小説の極北」だそうだが…もう私小説はお腹いっぱい。老人の繰り言のように執拗に繰り返されるエピソード、揚げ句の果ては「俺はこんな私小説しか書けない。でも書きたいから書いているんだ」と開き直りのモノローグ…。これじゃ二、三ページ飛ばして読んでも気づかないよ。

文庫OFF

2023/07/28

硬い文に突如入るビビッドな色彩やユーモア、スピリチュアルが面白い。 無機質な悲しみが入り込んでくる独特な作品世界で、読後に虚ろで不思議なしこりが残る。 オーケンや中上健次にも通じる私小説的小説で、かなり好み。

Posted byブクログ

2017/12/21

「一家団欒」「悲しいだけ」が一番すき。欣求浄土の方はまだ若干自嘲気味というか、笑えるところもあったけど(ポルノ映画のくだりとかとにかくスケベなことばっか考えてるのとか)、悲しいだけはマジで悲しいだけだな… 一見だらりとした文章かと思いきや無駄がなく整っている感じ、清潔な古民家みた...

「一家団欒」「悲しいだけ」が一番すき。欣求浄土の方はまだ若干自嘲気味というか、笑えるところもあったけど(ポルノ映画のくだりとかとにかくスケベなことばっか考えてるのとか)、悲しいだけはマジで悲しいだけだな… 一見だらりとした文章かと思いきや無駄がなく整っている感じ、清潔な古民家みたい。 年老いて死が見えてくる様子を、だんだんふわふわしてくる、みたいに言っていたのがめちゃくちゃ印象的だった。その感じ私知ってる、と思った。積極的選択ではないけれどじわじわと死んでゆく感じ、今まで言語化できなかったけど確かにこれなんだよな。 藤枝静男、『田紳有楽・空気頭』しか読んでないのだけれどなんだかよく分からないのに惹きつけられる作家、他のも読む。

Posted byブクログ

2011/06/07

息をひそめて、自分の呼吸音に耳を澄ます。静かに人生を見つめるとこうなるのかな、と思わせられた作品群。

Posted byブクログ