開国の作法 の商品レビュー

平川祐弘【著】

2015/09/04

夏目漱石やラフカディオ・ハーンの研究で知られる著者のエッセイをまとめた本です。

明治時代と敗戦後に続く、第三の「開国」の時代を迎えている日本において、、外国へ向けて自国の意見を積極的に表明することが必要だという主張が展開されています。そのほか、著者自身の海外体験を通して、日本と外国との違いについて見えてきたことを語ったエッセイや、漱石、鴎外、ハーン、広瀬武夫、鈴木貫太郎らについて論じたエッセイ、著者が東大駒場時代に学んだ氷上英廣や竹山道雄の思い出を述べたエッセイなどを収録しています。