堕ちる天使 の商品レビュー
私立探偵エンジェルが…
私立探偵エンジェルが受けた仕事は戦前の人気歌手フェイヴァリットの行方を捜すこと。簡単に思われた仕事は予想外の方向へ。ヴードゥー教、悪魔崇拝、相次ぐ無残な殺人、ありえない殺され方。ミッキーロークの映画「エンゼルハート」も良かったが、断然原作のこっちの方が面白い。映画も好きなのだがさ...
私立探偵エンジェルが受けた仕事は戦前の人気歌手フェイヴァリットの行方を捜すこと。簡単に思われた仕事は予想外の方向へ。ヴードゥー教、悪魔崇拝、相次ぐ無残な殺人、ありえない殺され方。ミッキーロークの映画「エンゼルハート」も良かったが、断然原作のこっちの方が面白い。映画も好きなのだがさらにその上を行く面白さ。ハードボイルドとオカルトの見事な融和。もはやほかの手が思いつかないくらい有名な結末は圧巻。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
映画『エンゼルハート』は、テレビで見て、レンタルビデオで見て、LDを買って見て、BDを買って見た。世間では酷評だったと知ったのはLDの解説だったか。それでもずっとオールタイムベストであり続けたが、数年前にBDで見たときにはやや色褪せて見えた。原作小説の存在を知ったのはそのときである。 物語ではなく、物語の構造とでもいうのだろうか、仕掛けとでもいうのだろうか、そういうものに初めてうたれた映像作品は『ビューティフル・ドリーマー』だった。『エンゼルハート』は二番目になる。酷評の原因だとされている、どんでん返しが絶妙にツボった。 今まで考えたこともなかったが、小説を読んでいたらツボった理由が勝手に思い浮かんできた。寺沢武一の『コブラ』。永井豪の『デビルマン』。これ以前に通った道が。好みの風合いというものはどこで決まるのかわからない。 原作小説は映画と大筋で同じだが、細部が異なる。映画のほうがすっきりとまとまっている印象だ。
Posted by
私立探偵エンジェルが請け負った仕事は戦前の人気歌手フェイヴァリットの行方を捜すこと。簡単に思われた仕事だったが予想外の方向へ。ヴードゥー教、悪魔崇拝、相次ぐ無惨な殺人…。無茶苦茶面白いミッキーロークの主演映画「エンゼルハート」の原作だが、小説の方は更に面白い!ハードボイルドとオカ...
私立探偵エンジェルが請け負った仕事は戦前の人気歌手フェイヴァリットの行方を捜すこと。簡単に思われた仕事だったが予想外の方向へ。ヴードゥー教、悪魔崇拝、相次ぐ無惨な殺人…。無茶苦茶面白いミッキーロークの主演映画「エンゼルハート」の原作だが、小説の方は更に面白い!ハードボイルドとオカルトが見事に融合し、もはや他の手が思いつかないくらい有名な結末は圧巻!後に発展し様々な小説や映画に使われた。
Posted by
映画を先に観ちゃったので、どうしてもミッキー•ロークとロバート•デニーロの顔が浮かんできてしまう。 中でも印象的なのは、デニーロのゆで卵の剥き方。って、小説じゃなくて映画の感想だね。
Posted by
20代の頃、ミッキーローク主演の映画で興味を持って読んだ。当時悪魔崇拝に関する興味があって大変面白く読み終えたものだ。
Posted by
その昔、この映画化作品である「エンゼル・ハート」に興味を持ちつつも、当時はホラー映画的なものに(今よりもさらに)免疫のない小学生だったことからスルーしていたことがあった。で、冷やかしに立ち寄ったブックオフでこれを思いがけず入手できた次第。 内容は解説にもある通り、ハードボイルド...
その昔、この映画化作品である「エンゼル・ハート」に興味を持ちつつも、当時はホラー映画的なものに(今よりもさらに)免疫のない小学生だったことからスルーしていたことがあった。で、冷やかしに立ち寄ったブックオフでこれを思いがけず入手できた次第。 内容は解説にもある通り、ハードボイルドタッチのミステリ+オカルトという趣。ミステリとは本来相容れないと思われる黒魔術、ブードゥーといったオカルトの要素も、さほど無理なく用いられているように感じた。先に映画版でのキャスティングを知っていると、読み進めながらも脳内でその配役でシーンが進んでいってしまう面はあるが、イメージはそうズレてはいないだろう。 話題にもなったラストは……どんでん返しとか散々いわれてるども、むしろ「こういうオチしかないだろうな」と予想が中盤辺りで早々ついてしまう可能性もあるけれど、そんな野暮なことはいわずとも楽しめる作品でもあると思う。
Posted by
- 1