さがしてごらんきみの牛 の商品レビュー

マ・サティヤム・サヴィタ【絵・文】

2023/11/11

河合隼雄さんの「ユング心理学と仏教」で参照されていたので、興味を持ち、安い中古の本が出るのを1年ぐらい待って購入しました。
絵も現代風で英語の説明もあるので、十牛図が欧米の人にわかりやすいようになっています。が、です。
所有欲は満たされましたが実用図書としてはいかがなもんでしょう。冷静に考えると、河合さんは、なぜ、この本を推薦したのでしょうか、なにか個人的な利害関係または思惑があったのではないでしょうか？そんな気がします。

2011/08/01

十牛図　の　詩画集ラストに河合隼雄氏の解説がある。ある日少年が自分の飼っている牛が逃げ出したことを知り、牛を探す旅に出かけるところから話は始まる。牛を探すたびが　十に分かれている。牛を探し見つけ連れて帰る　けれど　そのとき自分が牛を連れて帰るのではなく自分も牛の中に包まれているのだということを悟る。１０　は　１　と　０　で成り立つ。１から始まって１０で終わるのではなく　１０からまた１へとつながっていく。禅の思想を表したもの。絵を見ると　文字を読まなくても全てを知ることができる　らしい。分かったような分からないような　不思議な感覚になる。理解するのではなく　感じること　それで　いい　きっと。