夕張市長まちおこし奮戦記 の商品レビュー
現在の感覚で読むと、未来人が1987年に戻って書いたブラックジョークなのかと思うぐらい壮絶な内容。 未来への期待として書かれていることは、ことごとく逆の目に出ており、はたして著者は何を取材した上でこういうモノを書いたのか? と疑問に思ってしまいます。 また、想定している結論を導く...
現在の感覚で読むと、未来人が1987年に戻って書いたブラックジョークなのかと思うぐらい壮絶な内容。 未来への期待として書かれていることは、ことごとく逆の目に出ており、はたして著者は何を取材した上でこういうモノを書いたのか? と疑問に思ってしまいます。 また、想定している結論を導くために「取材をした」ことになっているため、「なんで?」と思ってしまう箇所もしばしば。 たとえば、莫大なカネが動いているのに、その流れが全く検証されてないとか。 とはいえ、北炭が放り投げた債務、起債が制限されている市財政、1982年の段階で財政再建団体への転落が危惧されているなど、キーワードは散りばめられています。 また、拓銀や自治省、北海道といったキーパーソンも登場。 逆の読み方をすると、夕張が破綻に至った経緯が綴られているという、なんとも不思議な本です。 そもそも、どうしてこういう本が出されたのか? それも謎な一冊。
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