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対馬丸 の商品レビュー

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2009/10/04

昭和19年8月21日、太平洋戦争の真っただ中、戦地になることを恐れた島民たちにより沖縄の子どもたち八百数十名を乗せた学童疎開船対馬丸は、本土に向けて出港した。両親や学校の先生たちの不安をよそに、子どもたちは「本土に行けば雪っていうものが見れる」といったように、ほとんど修学旅行にで...

昭和19年8月21日、太平洋戦争の真っただ中、戦地になることを恐れた島民たちにより沖縄の子どもたち八百数十名を乗せた学童疎開船対馬丸は、本土に向けて出港した。両親や学校の先生たちの不安をよそに、子どもたちは「本土に行けば雪っていうものが見れる」といったように、ほとんど修学旅行にでもでかけるように狭い貨物船の中に3段ベットを作り、その中でまだ見ぬ地である本土に思いを寄せていた。 軍艦数隻に守られ、順調に航海を続ける対馬丸、その頃船長達の間では「危険な道を近道するか」・「安全な道を遠回りするか」で議論が行われていたのだが、結局、危険な航路の方を進むこととなる、1部の人たちの不安をよそに・・・・。 そんな22日の夜、悪石島付近でアメリカ軍の潜水艦に突然攻撃を受け、壊れていく船、死んでいく仲間たち・・・・ 児童向けの本であり、自分自身も最初に読んだのは小学校高学年の頃であったが、今読み返しても戦争の悲惨さ、辛さ、などが伝わってくる本でした。 戦争を知らない世代の人たちにはぜひ読んでもらいたいです。

Posted byブクログ