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海鳴り(上) の商品レビュー

3.9

27件のお客様レビュー

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まだ早かった。

まだ私には早かった。池波正太郎の剣客商売とはまた違った、おっさんの為のお伽話。馬鹿になんかしていませんよ。45過ぎて読み直したいと思います。

長束

藤沢周平の小説全般に…

藤沢周平の小説全般についていえることだが、ちっとも時代小説ぽくないです。現代の話として充分読める。ちっともいやらしくない、真摯な大人の恋の物語です。

文庫OFF

紙問屋を営む主人公は…

紙問屋を営む主人公は老いを迎え、全霊をかけて来た商いは実ったが、反面家庭に恵まれない思いから道ならぬ恋に落ちる。不義密通は死罪となった江戸期ではそれゆえ命をかけた道。世話物の名作。

文庫OFF

紙問屋の主が不義──…

紙問屋の主が不義──道ならぬ恋に走る。切ない世話物です。

文庫OFF

2021/09/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 藤沢周平 著「海鳴り(上)」、1987.10発行。紙商人小野屋新兵衛46歳と老舗の紙問屋丸子屋の美人おかみ・おこうとの逢瀬、それぞれ家庭のあるストイックな中年の男女の秘めた恋心を綴った上巻。しのび寄る老いを感じつつ、おこうへの思いが生きていく糧になるのか・・・、下巻にまいります。  紙問屋、小野屋新兵衛、心通じぬ妻おたきと放蕩息子幸助19歳、その妹おいと14歳。しのび寄る老いを感じ始める46歳。ある晩、酒に悪酔いして路上で悪漢に絡まれてる老舗紙問屋、丸子屋のおかみおこうを近くの連れ込み宿で介抱。これを嗅ぎつけた塙屋彦助にどう対応するかの会合が、やがて二人の逢瀬にと。 藤沢周平「海鳴り(上)」、1987.10発行、再読。

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2018/10/23

裸一貫から、中規模の紙問屋を立ち上げた江戸時代の中小企業の社長が主人公。仕事に明け暮れ、そのため家の中はがたがた。放蕩息子に、気難しい妻、家の中に居場所はなく、乾いた日々を送る主人公に、奇跡的な出会いが。このようなシチュエーションの中、主人公はこの出会いにどこまでも溺れてゆく。人...

裸一貫から、中規模の紙問屋を立ち上げた江戸時代の中小企業の社長が主人公。仕事に明け暮れ、そのため家の中はがたがた。放蕩息子に、気難しい妻、家の中に居場所はなく、乾いた日々を送る主人公に、奇跡的な出会いが。このようなシチュエーションの中、主人公はこの出会いにどこまでも溺れてゆく。人生の前半が終わってしまった私以上の世代の、胸の中にあるであろう葛藤を見事に描いた作品である。

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2018/10/10

・10/10 読了.不倫や浮気で家庭が崩壊していくのを読むのは幾分辛い.ただでさえ家にいるのは辛いのに、これに商売が絡むとかなりしんどいだろうな.

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2016/11/09

11月-2。3.5点。 人情物。紙問屋の主人公。あるきっかけで同業の奥さん が気になりだし。日々の生活の中、いろんな悩み事が 盛りだくさんに。 江戸の市中の暮らしがよくわかる。

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2016/03/30

藤沢周平さんの本は初めて読んでいます。映画は見た事はあるのですが。老いを身にしみている主人公。妻との関係、息子の事、苦しい時に初めて心から愛しいと思える女と出会う。主人公の苦悩が痛い。サスペンスの要素もあり、ドキドキしながら読んでます。下巻が楽しみです

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2015/06/16

★評価は読了後に。 若くはないことを認識した男の、悲しくも苦々しい物語かな?何でこの作家に皆癒しを感じるのか正直分からんな、今のところ。 結構リアルな暗さを本当に上手い文章で描き出していて、逆に悲しくなるような気もしなくはないんだが。ということでちょっと粘着的だなぁ、当方にとって...

★評価は読了後に。 若くはないことを認識した男の、悲しくも苦々しい物語かな?何でこの作家に皆癒しを感じるのか正直分からんな、今のところ。 結構リアルな暗さを本当に上手い文章で描き出していて、逆に悲しくなるような気もしなくはないんだが。ということでちょっと粘着的だなぁ、当方にとっては。もう少しストーリーを流してほしい感あり。

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