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2010/09/10

本文から、P25 『視覚の処理過程の理論においては、外界の画像から外界の特性を正確に取り出すことがその基本課題である。ある処理過程を定義できるほど十分強力で、かつ外界で一般に成立するような制約条件を同定することが、我々の研究の主題なのである。  しかしながら、処理過程が実際に機能...

本文から、P25 『視覚の処理過程の理論においては、外界の画像から外界の特性を正確に取り出すことがその基本課題である。ある処理過程を定義できるほど十分強力で、かつ外界で一般に成立するような制約条件を同定することが、我々の研究の主題なのである。  しかしながら、処理過程が実際に機能するにはそれが何らかの方式で実現されなければならない。したがってその処理過程が取り扱う実態の表現を選択しなければならないのである。』 この文は、マーが35歳以前に書いた文である。それが、今、世界中の脳科学者の参考となる本になっている。視覚情報を研究する人にはバイブルのようになっているのではないだろうか。  研究を進めるときの、方向性、深さ、落ちのないこと。これらは、研究にとって欠くべからざるものである。  また、ヘブの『行動の機構』を読んだ時にも同じような印象を受けた。ヘブの『行動の機構』も脳の可塑性について脳科学者が影響を受けているように、研究にむかう姿勢がすごかった。 私達が何かを研究しようとするとき、このように研究対象に向かえたらすごいと思う。

Posted byブクログ

2010/04/12

どこかで偉い先生が、重要なのは前半だと。 いわゆる「マーの三つの水準」に関する説明がある。その部分はやはり圧倒的というか、興奮を起こさせるものがある。いわゆる「計算論的神経科学」の原点がここにある。

Posted byブクログ