鏡花短篇集 の商品レビュー
小説だけでなく、エッセイのようなものも収められていた。ほとんどが古めかしい日本の怪異の話である。それら短編のなかで、自分はとりわけ薬草とりが好きだった。
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とにもかくにも優美で華麗、絢爛豪華な文章。格調高く古典的ながらドラマティックで現代的。戯作的怪奇譚でありながら上品で美しい幻想小説。解説もオススメ。
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ブログに書いた http://dayinthelife.at.webry.info/201203/article_2.html
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時は明治。文明開化はしたものの欧化したのはまだ一部。自然は多く残り夜の闇は深い。現世と異界は黄昏時になると溶け合い混ざり合って此方の人間が彼方に引き込まれ、彼方のモノが此方に這い出てくる。句読点はあるのにつらつらと続いてるかのような文体は読んでるうちに自分まで彼方へと拐かされるか...
時は明治。文明開化はしたものの欧化したのはまだ一部。自然は多く残り夜の闇は深い。現世と異界は黄昏時になると溶け合い混ざり合って此方の人間が彼方に引き込まれ、彼方のモノが此方に這い出てくる。句読点はあるのにつらつらと続いてるかのような文体は読んでるうちに自分まで彼方へと拐かされるかのよう。妖しくも美しい女性が出て来る「竜潭譚」「国貞えがく」が良かった。言葉自体も美しい。日本語の美しさを再発見した。
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【新歓企画】ブックリスト:「大学1年生のときに読んでおきたい本たち」 鏡花を読んでいない人は一番有名だと思われる「高野聖」から入るのも良いですが、やっぱり変な人なので変なところから入りたい人がいるでしょうが、他岩波で出ている変な本というと「海城発電」とかが入っているのがあって、そ...
【新歓企画】ブックリスト:「大学1年生のときに読んでおきたい本たち」 鏡花を読んでいない人は一番有名だと思われる「高野聖」から入るのも良いですが、やっぱり変な人なので変なところから入りたい人がいるでしょうが、他岩波で出ている変な本というと「海城発電」とかが入っているのがあって、そこから入ろうとすると根気だかが相当強くないとどうしても挫折してしまうことは必至、そこで紹介したいのがこちらの本で、「高野聖」風味の「竜潭譚」であるとか、これも幻想的な「薬草取」、鏡花の筆が奮いに奮っている「雛がたり」などなど小説から紀行文まで揃えてある中々良くできた短篇集だと思います。【S.Y.】
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文句のつけようのない短篇集。 この作品は現在読んだって一切 目劣りしないのです。 神秘的さも長編と変わらず健在です。 お勧めは雀のお話の 「二、三羽…」や河童が出てくる「貝の穴に…」 あたり。 空想生物が出てきても違和感がないのは 不思議なものです。 長編よりも短い分 まとま...
文句のつけようのない短篇集。 この作品は現在読んだって一切 目劣りしないのです。 神秘的さも長編と変わらず健在です。 お勧めは雀のお話の 「二、三羽…」や河童が出てくる「貝の穴に…」 あたり。 空想生物が出てきても違和感がないのは 不思議なものです。 長編よりも短い分 まとまっていて面白かったです。
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余韻の残る「竜潭譚」、幻惑的なラストの「薬草取」は素晴らしいですが、 それ以外は他の鏡花作品ほどの魅力は感じませんでした。 「国貞えがく」は新潮文庫の方で既読。岩波は解説が的を得ていると思います。
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すずめの話が本当に良くて、こっちもふっくらしてくる。今の小説よりこの頃以前の小説の擬音の方が珍妙でピンと来るのは気のせい?今のは定例が確立されすぎて、新しい擬音を使うなんて一般の人々(意識的な物書き以外)は思いもよらない。他は薬草取りと国貞えがくは他に好き。鏡花は妖しいイメージが...
すずめの話が本当に良くて、こっちもふっくらしてくる。今の小説よりこの頃以前の小説の擬音の方が珍妙でピンと来るのは気のせい?今のは定例が確立されすぎて、新しい擬音を使うなんて一般の人々(意識的な物書き以外)は思いもよらない。他は薬草取りと国貞えがくは他に好き。鏡花は妖しいイメージが強いけど、夫婦の紀行の話とか、すずめとか国貞えがくの織坊のとか、あったかいところも魅力。
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短編小説だったりエッセイ風だったり紀行文だったり。でもやっぱり美しい女人・小動物への愛・奇妙な妖怪達・目を覚ませば忘れてしまう、夢のような経験――鏡花を構成する宝玉のようなそれらが、この短編集にちりばめられているんだぜ。龍潭譚よりは薬草取が好きだったなあ。貝の穴に河童のいる事、は...
短編小説だったりエッセイ風だったり紀行文だったり。でもやっぱり美しい女人・小動物への愛・奇妙な妖怪達・目を覚ませば忘れてしまう、夢のような経験――鏡花を構成する宝玉のようなそれらが、この短編集にちりばめられているんだぜ。龍潭譚よりは薬草取が好きだったなあ。貝の穴に河童のいる事、は河童の語尾が「〜でしゅ」なのが可愛かった。
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存在と非存在の境が曖昧になる。そんな鏡花の世界。 何気ない日常の隣にある非日常。 この人の文章はとても好きです。
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