物理学の歴史 の商品レビュー
相対性理論や量子力学…
相対性理論や量子力学の発生の裏側をかく。20世紀初頭は凄まじかった。
文庫OFF
物理が好きな人ならば…
物理が好きな人ならば苦にならないだろうが、物理が苦手な人にはひたすら難しいだけの本だった。
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著者の竹内均(1920-2004)は東京大学名誉教授であり、地球物理学の碩学である。1981年に東大を退官した後、科学雑誌『Newton』を創刊し編集長に就任した。 本書は1948年の発刊。著者が東大理学部地球物理教室の特別大学院学生の頃に書き上げた。難解な物理学の歴史を平易な言...
著者の竹内均(1920-2004)は東京大学名誉教授であり、地球物理学の碩学である。1981年に東大を退官した後、科学雑誌『Newton』を創刊し編集長に就任した。 本書は1948年の発刊。著者が東大理学部地球物理教室の特別大学院学生の頃に書き上げた。難解な物理学の歴史を平易な言葉で記した名著である。物理現象を数学的に記すことが眼目の物理学において、数式をほぼ使わずに歴史を書くのは容易ではない。まして、その上で物理学の醍醐味を記すのは至難である。科学者たちの試行錯誤や苦悩さえ散りばめながら、歴史を紐解く著者の筆力に舌を巻く。若干28歳の大学院生が書いたとは思えないのだ。 物理学とは自然と格闘し、自然を切り結ぶ学問である。実験から現象を読み解こうとする営みに醍醐味があり、本書はそれを伝えることに成功している。物理学の発展の過程には「天才の閃き」があり、それが物理学を飛躍させた。しかし、それは突然現れたものではない。閃きの源泉をもたらした先人がいる。「巨人の肩」に乗ればこそ、遠くまで見通すことができたのだ。
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