服部半蔵(一) の商品レビュー
服部半蔵の生涯を描いている。 人間臭くなく、クール&天才肌な芸術家で、実に粋な人して表現されている。 ある意味、忍術=芸術のような描き方。 生き方が、粋で良い。 憧れる。 (全10巻。もう古本屋にしか売ってない…)
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全10巻。 服部半蔵。 どこの古本屋さんでも必ず見かけると言っていい本著。 気にはなっていたんだけど、 伝奇ものは苦手だし、 読んだことある戸部先生はそこまで好きな感じじゃなかったので ずっと敬遠してた。 けどついに。 いいんじゃない。 大分好きだった。 久しぶりに読み返そう...
全10巻。 服部半蔵。 どこの古本屋さんでも必ず見かけると言っていい本著。 気にはなっていたんだけど、 伝奇ものは苦手だし、 読んだことある戸部先生はそこまで好きな感じじゃなかったので ずっと敬遠してた。 けどついに。 いいんじゃない。 大分好きだった。 久しぶりに読み返そうって長編。 忍者ものってやっぱり伝奇なにおいを警戒してたけど、 バランスとしてちょうどいい。 どっちかというと池波先生の書く、 プロフェッショナル的忍者像。 ただ、より"芸"としての忍び観。 で、 一応史実は下敷きにしてるけど、 そもそも分からんことの方が多いわけで。 忍びだし。 歴史小説かっていうとそうでもない。 まあ。 厳密な歴史小説ってあんまり無いんだけど。 そもそも。 で、 この半蔵の立ち位置が上手い。 ナビゲーターって感じ。 タモリ的な。 読者は半蔵とともに戦国史を眺めていく。 で、 もう有名人の大バーゲン。 猿飛佐助、霧隠才蔵とか有名忍者はもちろん、 塚原卜伝、上泉伊勢守、伊藤一刀斎やら宮本無二斎、 果ては佐々木小次郎から石川五右衛門まで、 みんなと知り合い半蔵さん。 もはや戦国有名人オールスターツアー。 ちょこっとんんっ?て感じもするけど、 半蔵のキャラ設定がうるさくなくて、 うまく物語としてまとめてて、 そのうち気にならなく、読み物として楽しくなってくる。 半蔵ふくめ、各人物像がとてもよく、 歴史小説というより彼らの作る世界観を愛でる読み物。 好きなキャラが死んでいくととても胸が苦しくなる。 そうした半蔵自信の物語と、 半蔵から見た渦中の人物達の物語、 そしてそれらが紡ぐ歴史の流れの物語、 それらが結構いいバランスで組み合わさってる感じ。 歴史小説として読んだら大変なことになりそうだけど、 小説としては大分好き。 ただ、もう少し書き進めてほしい観があるので星4つ。 この終わり方も嫌いじゃないけど。
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