織田信長 侵略怒涛の巻(3) の商品レビュー
今川義元を討った信長…
今川義元を討った信長は天下統一のために、まずは上洛を果たすため破竹の進撃を開始する。シリーズ3巻。
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前巻までは信長の透徹した戦略眼に人間観察力、電光石火の処断など信長の人間離れした無双ぶりが前面に打ち出されていたが、この巻からは家臣を活かす信長が見られる。滝川一益の謀略による蟹江城と桑名城乗っ取り、藤吉郎の有名な墨俣の一夜城がそれにより実現する。周辺国の要所を抑え、美濃を虎視眈...
前巻までは信長の透徹した戦略眼に人間観察力、電光石火の処断など信長の人間離れした無双ぶりが前面に打ち出されていたが、この巻からは家臣を活かす信長が見られる。滝川一益の謀略による蟹江城と桑名城乗っ取り、藤吉郎の有名な墨俣の一夜城がそれにより実現する。周辺国の要所を抑え、美濃を虎視眈々と狙う信長の下に竹中重治による稲葉山城乗っ取りの報が届く。驚喜した信長は美濃領の半分を譲渡することを条件に城の明け渡しを求めるが、重治からは拒否される。だが信長は使者の藤吉郎を責めることなく、逆に美濃をいつでも獲れることを確信するのである。 永禄4年(1561年)の斎藤義龍急死の真相から、元亀元年(1570年)の金ヶ崎の戦いまでを物語っている。この間、悲願の美濃の獲得があり、明智光秀と細川藤孝が将軍足利義昭を伴って美濃入りしたことで、ついに上洛を決意。信長の天下布武が始まる。 この小説を面白くしているのは信長の個性である。本心をうちに隠した武将が腹芸を演じるのを、信長は遠慮容赦なく暴き立てる。形式や虚礼を忌避し、あけすけに己を晒す。のべつ無理難題を押しつけ、俗識を嘲笑する。人の虚をついて心理をかき乱し、本音を引き出す。これは単なるへそ曲がりではなく、巧みな人心操縦術が潜んでいる。
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かの有名な墨俣一夜城の話から、竹中半兵衛の城取り、斎藤家の滅亡へ。蜂須賀小六など有名武将がどんどん加わり、やはりどれも魅力ある好漢として描かれていて面白い。 信長の快進撃と次々出てくる登場人物に魅力があるのがこの小説の面白さだ。
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今川義元を討った信長の武名は、いちやく天下に轟いたが、諸国はまだ彼の天下統一の野望までは知らない。三河の松平元康(徳川家康)と同盟を結んだ信長は、戦国武将として始めて入洛。堺では大量の鉄砲を仕入れ、次なる敵への配備を固めた。それは美濃稲葉山の斎藤龍興。不落を誇るこの城の攻略法は?
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侵略怒濤のの巻。タイトル付けが見事だ。 まさにそのような感じで、尾張の大うつけがいつの間にか日本中に名を馳せる大名に成長している。相変わらず信じられないほど頭の回転が速い。一つを見聞きして百を考えているようだ。そのくせ一ほども口に出さない。これについていく家臣も大変である。味...
侵略怒濤のの巻。タイトル付けが見事だ。 まさにそのような感じで、尾張の大うつけがいつの間にか日本中に名を馳せる大名に成長している。相変わらず信じられないほど頭の回転が速い。一つを見聞きして百を考えているようだ。そのくせ一ほども口に出さない。これについていく家臣も大変である。味方を欺けなければ敵も欺けない、それを地で行っている。
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これまた痛快な巻。 美濃攻め、近江蹂躙、近畿制圧。 前半は木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)の活躍が目覚ましい。 中盤から明智光秀が信長の下で働き出すけど、 僕が知っている光秀のイメージとは、全く違う人物に描かれている。 僕のイメージとは違うまま終わるのか? それとも、これから変わってい...
これまた痛快な巻。 美濃攻め、近江蹂躙、近畿制圧。 前半は木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)の活躍が目覚ましい。 中盤から明智光秀が信長の下で働き出すけど、 僕が知っている光秀のイメージとは、全く違う人物に描かれている。 僕のイメージとは違うまま終わるのか? それとも、これから変わっていくのか? そこらへんも楽しみ。 とにかく副題の『侵略怒涛の巻』の通り、 どんどんと攻め落として行く織田軍。 広く視野を持ち、決して自分の都合の良い計算をしない。 いろいろな思想を汲み取り、 瞬時に判断し、電光石火のごとく行動を起こす。 大事だと思った。 意外だったのは、 京に上洛した信長が、民から支持されていた事。 己の名誉に全く欲の無かった信長だからこその行動がそれを得た。 織田信長がこんなにも『平和』を目指していた人物だと言うのは、 世間一般的には知られてないと思った。 また少し、信長殿に惹かれました!!
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相変わらずテンポ良く進む。ただ戦争における描写は1巻からここまでほとんどない。戦国モノとしては少しさびしい気もする。
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とうとう信長は今日に上洛。天下統一への道を確実に進んで行く。 木下藤吉郎が才気煥発なところが目立ち、明智光秀は登場から信長とのすれ違いを見せていく。作者の本能寺への布石だろうか。信長を描くときは、ここが肝心な点のように思える。 それまでの常識を破って新しい世界を打ちたてよ...
とうとう信長は今日に上洛。天下統一への道を確実に進んで行く。 木下藤吉郎が才気煥発なところが目立ち、明智光秀は登場から信長とのすれ違いを見せていく。作者の本能寺への布石だろうか。信長を描くときは、ここが肝心な点のように思える。 それまでの常識を破って新しい世界を打ちたてようとする天才。その周りの部下たちがいかにそれについて行くか。ついていけないのか。。。現代のビジネスに置き換えて考えると、信長は能力ある人間の登用はよくやっているようでいて、人心を把握しきれていなかったとも言える。山岡の描く信長は、言葉の足りなさが天才性とともにその孤独さを現している。
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【6/150】昨年から読み始めている、山岡荘八歴史文庫の1つ織田信長。NHKの大河ドラマが「江」だし、結構タイムリーだったね。このシリーズ、信長が全5巻、秀吉が全8巻、家康がなんと26巻。さあ、どこまで読むか、それともどこで飽きるか?
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佳境の第三巻です。美濃攻め、上洛、朝倉攻めが描かれています。 明智光秀が登場します。後の本能寺と結びつけて彼の描写を読んでいくと面白いです。 織田家家中の平定を目的としていた頃とは比較にならぬほど織田家は大きく、強くなりました。留まることなく、常に最善の一手を指してきた信長だか...
佳境の第三巻です。美濃攻め、上洛、朝倉攻めが描かれています。 明智光秀が登場します。後の本能寺と結びつけて彼の描写を読んでいくと面白いです。 織田家家中の平定を目的としていた頃とは比較にならぬほど織田家は大きく、強くなりました。留まることなく、常に最善の一手を指してきた信長だからでしょう。その間他の大名達は何をしていたのか―。 信長の姿勢には教訓として学びうるものがあると思います。 次巻では比叡山焼き討ち、三方ヶ原の闘い、一乗谷の滅亡が描かれるでしょう。次巻も楽しみです。
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