われらの図書館 の商品レビュー
1987年刊。 この本に示されている図書館の抱える課題は、今も変わらず課題であり、更に、この頃は「懸念」であったものが既に現実になってしまっています。 前川さんの掲げた図書館像から、新しい図書館像へ、なんてことを言われたりもしますが、その前川さんの言ってたことすらまともに実現でき...
1987年刊。 この本に示されている図書館の抱える課題は、今も変わらず課題であり、更に、この頃は「懸念」であったものが既に現実になってしまっています。 前川さんの掲げた図書館像から、新しい図書館像へ、なんてことを言われたりもしますが、その前川さんの言ってたことすらまともに実現できないままに図書館界は進んできてしまいました。 図書館員なんて誰でもできる、司書なんていらない、AIでいい。 むしろ図書館すらいらない。 そうなってしまったのは、「われらの図書館」の「われら」を、自分のこととして捉えてこなかった、図書館界の人々、そして日本の国民すべての行動の結果。 前川さんの言ってることだけが正しいとは思わないけど、図書館がまずやるべきことは何かを考えるには、今も変わらず重要な資料であるように思います。
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●30年も前から図書館業界は変わっていないのだなと本書を読んでそう思った。昔から「本のプロ」の必要性は叫ばれているのに、司書というプロフェッショナルはますます少なくなっていく。図書館をめぐる環境は衰退の一途をたどるのみであろうか。予算も人員も削減されていく現状を見るに、図書館は不...
●30年も前から図書館業界は変わっていないのだなと本書を読んでそう思った。昔から「本のプロ」の必要性は叫ばれているのに、司書というプロフェッショナルはますます少なくなっていく。図書館をめぐる環境は衰退の一途をたどるのみであろうか。予算も人員も削減されていく現状を見るに、図書館は不要だというのが世間の選択ということなのか。
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2009.10.11読み途中。 図書館学を学んだはしくれでしたが、初心を忘れかけているので読み直しています。始めの数ページで既に図書館学のなんたるかを思い出させてもらい、改めてすごい人だなと思っているところです。
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司書を目指す人は必読だと思います。 ただ、22年前(1987年)に書かれたものであるので、現状とは一致しないこともあるかと思います。 一回読んだだけではちょっと理解しきれなかったのですが、時間を見つけてもう一度読もうと思います。
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