火の鳥(黎明編) の商品レビュー
手塚治虫さんのまんがを小説化したもの。 もともとのマンガも読んだことがあるけれど、こんな会話の調子だったっけ?学習初心者が英語を訳したような単調な口語文体がずっと続き、かなりイラっとして残念でした。感情移入できない「~であろう」ばっかりの会話。 文字のない時代かもしれないけれど...
手塚治虫さんのまんがを小説化したもの。 もともとのマンガも読んだことがあるけれど、こんな会話の調子だったっけ?学習初心者が英語を訳したような単調な口語文体がずっと続き、かなりイラっとして残念でした。感情移入できない「~であろう」ばっかりの会話。 文字のない時代かもしれないけれど、人々の日常の会話がこんなにバリエーションのない言葉だとちょっとね…。最初は異国の者同士の会話だとこんな感じかな…と思ったけれど、同国人同士も「~であろう。」「~であろう。」の会話でやっぱり気持ちがザラつくんだよね。 古代史好きなので元ネタの古事記や日本書紀、魏志倭人伝などからの物語の背景は悪くなかったけれど、黎明編はイマイチでした。久しぶりにマンガのほうも読んでみるかな。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
コミック版を読まずに先にノベルを読了。 漫画のコマ割を意識したのかどうか、改行が多いのはいいのだが、いかんせん、二段組になっているので読みづらく感じた。頁数の節約のためなのだろうが。 漫画だとさっと読み飛ばしてしまうようなワンシーンに理解が深まる。文章自体は申し分ないが、イラストはむしろない方がいいのではと思った。
Posted by
僕が初めて読んだ手塚治虫作品は、『火の鳥 異形編』でした。当時小学校低学年だった僕にとっては、『火の鳥』は怖い作品、そして大人の漫画として印象づけられ、その後、そのスケールの大きさに圧倒されながらも読み漁ったものです。 日本人はなぜこんなに漫画が好きなのか、外国人の目には異様...
僕が初めて読んだ手塚治虫作品は、『火の鳥 異形編』でした。当時小学校低学年だった僕にとっては、『火の鳥』は怖い作品、そして大人の漫画として印象づけられ、その後、そのスケールの大きさに圧倒されながらも読み漁ったものです。 日本人はなぜこんなに漫画が好きなのか、外国人の目には異様にうつるらしい。なぜ外国の人はこれまで漫画を読まずにいたのだろうか。答えの一つは、彼らの国に手塚治虫がいなかったからだ。 1989年2月10日、手塚治虫が亡くなった翌日の朝日新聞・天声人語のこの一節を、彼のライフワークであった『火の鳥』を読み返すたびに思い出します。
Posted by
- 1