ティー・パーティ の商品レビュー
ニュージャージ州郊外の静かな村ディアフォード。その村はずれの呪われた土地に長年建ち、住み手もないまま荒れ果てている石造りの屋敷ウィンターレスト。この屋敷が‘よそ者’によって買い取られることが決まってからというもの、住民は次々と怪異に遭遇する。幻の嵐や大地震、火事に戸惑い、腹部をナ...
ニュージャージ州郊外の静かな村ディアフォード。その村はずれの呪われた土地に長年建ち、住み手もないまま荒れ果てている石造りの屋敷ウィンターレスト。この屋敷が‘よそ者’によって買い取られることが決まってからというもの、住民は次々と怪異に遭遇する。幻の嵐や大地震、火事に戸惑い、腹部をナイフで刺されたはずなのに、病院に担ぎ込まれた時には傷が消えている。ある女性は見覚えのない、しかも異常に進行の早い妊娠に脅えるのだった。そんなある日、ウィンターレストでのティー・パーティーの招待状が村人たちに届く……。 著者のC・L・グラントは反スプラッタ・パンク?の立場を取る「ダーク・ファンタジー」派(そう呼べる派があるかは別として)だけあって、物語の展開はどちらかと言えば地味というか淡々としたもの。"はっきりとはしないが得体の知れない、人智を超えた存在"がこの作品の場合「土地」であるだけに、直裁的な恐怖はそれほど感じられないか(主人公たちが遭遇する異変の理由とか根拠はどうもよくわからないし)。とは言いつつもじわじわと不安感を煽る感じは、これはこれでなかなか楽しめるものかもしれない。 ちなみにこの著者、近年ではあの「X-FILE」の原作者と認識されている模様。かつて読んだ「ブラック・オーク」(祥伝社文庫)とこの作品との雰囲気の違い―これも興味深い。 ラストはある意味期待通りで○。
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人を食う家、というモチーフのホラー。でも途中の展開はなかなかあっけに取られるものがありまして。「え? なんで?」を連発しっぱなし。もちろんこの疑問は後にきちんと解明されましたけれど、ちゃんとしたホラーになるんだろうかとやや不安になりました。一歩間違えばバカホラー、かも。 ラストは...
人を食う家、というモチーフのホラー。でも途中の展開はなかなかあっけに取られるものがありまして。「え? なんで?」を連発しっぱなし。もちろんこの疑問は後にきちんと解明されましたけれど、ちゃんとしたホラーになるんだろうかとやや不安になりました。一歩間違えばバカホラー、かも。 ラストはこれぞ、という終わり方で満足。やっぱりこうでなくっちゃ。
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