照準のなかのソ連兵 の商品レビュー
著者の田中光四郎さんはアフガン紛争に参加し、帰国後は体術の流派を立ち上げている。ただ戦闘経験を活かした体術というわけでもないし、正直武術の才は無さそう。今となっては彼の地での戦闘経験は著者のセールストークに成り下がっている。 とはいえ本書は1980年代のアフガン紛争に参加した人...
著者の田中光四郎さんはアフガン紛争に参加し、帰国後は体術の流派を立ち上げている。ただ戦闘経験を活かした体術というわけでもないし、正直武術の才は無さそう。今となっては彼の地での戦闘経験は著者のセールストークに成り下がっている。 とはいえ本書は1980年代のアフガン紛争に参加した人の体験記としては面白いし貴重。著者も歴史をよく勉強しており、大づかみでアフガンを知ることができる。1980年代の時点で既に無鉄砲な著者の行動は、今読むと嫌悪感があるかも知れないが、いい意味でも悪い意味でも無邪気なんだろう。明治期に世界に飛び出した柔道家たちを思わせる。
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