小説 太平洋戦争(6) の商品レビュー
太平洋戦争を描いた小…
太平洋戦争を描いた小説では、良書。硫黄島での日本軍の戦闘、空襲の様子が描かれている。
文庫OFF
中央からの無理な命令を伝える者、それを受ける現場の将、それを更に伝えられる現場の兵隊。三者三様で、誰も幸せにならない辛い戦争です。そして『人間抹殺の悪業を認めるほど立派なイデオロギーなどがあるはずないのにそれがあたかも正義であるかの如く妄想して愚行を演じ合っている』戦後24年時点...
中央からの無理な命令を伝える者、それを受ける現場の将、それを更に伝えられる現場の兵隊。三者三様で、誰も幸せにならない辛い戦争です。そして『人間抹殺の悪業を認めるほど立派なイデオロギーなどがあるはずないのにそれがあたかも正義であるかの如く妄想して愚行を演じ合っている』戦後24年時点で著者が書いているこの一文が、この巻では印象的でした。
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レイテ島、ルソン島での戦い。圧倒的な物量差に日本軍の勝ち目はなく、しかしなお祖国東京を守るために死闘する兵たち。山下大将の挙動が際立つ。2018.10.16
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レイテ島での戦いでの敗北で、フィリピンを失うことが確実になった日本軍。ルソン島での極限の闘い、そしてマニラ市街戦の悲劇。また、フィリピンの闘いでは、初めて神風特攻隊が出撃する。 山岡荘八は従軍記者として関わった立場もあり、日本軍が一方的に犯罪者扱いされる戦後の意見に反対し、日本...
レイテ島での戦いでの敗北で、フィリピンを失うことが確実になった日本軍。ルソン島での極限の闘い、そしてマニラ市街戦の悲劇。また、フィリピンの闘いでは、初めて神風特攻隊が出撃する。 山岡荘八は従軍記者として関わった立場もあり、日本軍が一方的に犯罪者扱いされる戦後の意見に反対し、日本の行動にも理があったという主張を繰り返します。本巻では、陸軍の山下大将の将としての兵や市民に対する気遣いの細やかさ、責任感の強さを指摘し、マニラ市街戦を避けられなかったのは、彼の一方的な責任ではないといいます。 フィリピンに住みながら読むこの巻は、身近な地名も多く登場することもあって、読後に強い印象を残しました。現在、フィリピンは親日国といわれはしますが、それが決して単純な語れるような事項ではないことを否が応でも思い知らされます。
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