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アポリネール傑作短篇集 の商品レビュー

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エロティックなものや…

エロティックなものやホラーなど、様々な作品が楽しめます。

文庫OFF

2018/08/24

二度買って二度処分した(!)『異端教祖株式会社』で 既読の作品も収録されているけれど、 ふと気が向いて、こちらの古本を購入。 懐かしかったり「何じゃコリャ」と半笑いになったり。 軽妙というか、独特な能天気さが滲み出ているが、 キリスト教について勉強していなくて知識がないので、 そ...

二度買って二度処分した(!)『異端教祖株式会社』で 既読の作品も収録されているけれど、 ふと気が向いて、こちらの古本を購入。 懐かしかったり「何じゃコリャ」と半笑いになったり。 軽妙というか、独特な能天気さが滲み出ているが、 キリスト教について勉強していなくて知識がないので、 その深奥に潜む、宗教観に根差した美的感覚や悲哀を 汲み取れないのかもしれない。 以下、特に印象深い作品について。 「プラーグで行き逢った男」  不老不死――とはいえ若者ではなく外見は熟年男性の  さまよえるユダヤ人、イサアク・ラケデムとの出会いと別れ@プラハ。  長命を維持するため、たまにブッ倒れて休息する必要がある、  というくだりで  楳図かずお『おろち』を連想……って、あんな可愛くないけども(笑)。 「ラテン系のユダヤ人」  無邪気で残酷な殺人鬼の最後の願い。  どこまでも調子のイイ奴だ、けしからん(笑)。 「オノレ・シュブラックの失踪」  パリの間男の逃亡術……だったのだが。  素朴な疑問だけど「遺体」はどうなるのだろう。 「アムステルダムの船員」  何の罪もない、休暇中の船員さんが……これはヒドイ! 「聖女アドラータ」  ハンガリーの教会で出会った小ぎれいな老人の、  聖遺物匣を巡る奇怪な話。  夢野久作の短編をあっさり、上品にしたような雰囲気。 「整形外科」  グラン=ギニョル系マッドサイエンティストものの一種。  治療のついでにあれやこれやという狂いっぷり(笑)。

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2011/07/19

1987年版。窪田般彌 訳。アポリネールの短編集『異端教祖株式会社』と『虐殺された詩人』を中心にして編まれたとのこと。23篇。やっぱり「詩人のナプキン」かなあ、これは堀口大學訳もよいけれど。どれかひとつには、決められない。

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