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死者たちのロッキード事件 の商品レビュー

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2017/01/15
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1987年(単行本1983年)刊。時の首相田中角栄(小沢一郎の師匠筋、元外相田中真紀子の父)の逮捕・有罪判決が代表する、戦後最大の疑獄事件ロッキード事件。多くの事件関係者は死亡した。激務で寿命を縮めた担当判事の他、「消された」風聞の消えない人物も多い。著者は、やや変化球だが、ロ事件関係者のうち死者の生涯に焦点を当て、事件の隠れた一面を暴く。小市民の角栄専属運転手笠原正則、戦後航空行政の悲哀を背負う大庭哲夫元全日空社長(元日航常務)、黒幕児玉の黒子福田太郎(日系二世)らは、光と闇を持つ人物で興味は尽きない。

Posted byブクログ