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恋のからたち垣の巻 の商品レビュー

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2009/10/04

著者の「あとがきに代えて」にも、『はじめの「私本・源氏物語」は原典の「源氏物語」ににわりに忠実に書いている。・・・・・二冊目の「春のめざめは紫の巻」は原典「源氏物語の変奏曲である。』そしてこの三冊目に関しては『これは全く原典に関係ない。平安中期の京の都に活躍する光源氏とヒゲの伴男...

著者の「あとがきに代えて」にも、『はじめの「私本・源氏物語」は原典の「源氏物語」ににわりに忠実に書いている。・・・・・二冊目の「春のめざめは紫の巻」は原典「源氏物語の変奏曲である。』そしてこの三冊目に関しては『これは全く原典に関係ない。平安中期の京の都に活躍する光源氏とヒゲの伴男をおたのしみいただければよい』とある。 確かにその通り、ここでは源氏の君も伴男も狂言回しで、お話の中心は都裏話、の様相。源氏の君を飲みつぶす、お酒好きの若い宮中女房の一団やら、可憐な女房と思いきやその実は美少年、とか、源氏の君をすっぽりだまくらかす夢売り等が賑やかに登場した。そしてラストでは、源氏の君は、りりしい男姿の女賊に洗脳され「貴族を捨てたい」とまで言い出す有様。 お聖さんの手のひらで、縦横無尽に舞い踊らされる光の君がとても愉しかった。ああ、もしかしたら舞い踊ったのは、私かも。

Posted byブクログ