星の墓標 の商品レビュー
航空宇宙軍史の1冊。…
航空宇宙軍史の1冊。人間やシャチの脳を使って戦闘艦を制御するシステムがあった。ラザルス、ヴァルキリー、オルカ・キラー。第一次外惑星動乱からその数十年後まで、それにまつわる4つのエピソードで綴った、中編集とも言え、長編ともいえる作品。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
切ない、とてつもなく切ないよ、これ。 宇宙もののSFでこんな思いをしたのは アシモフの銀河帝国興亡史ぐらいだな。 なぜかというと、この時代の宇宙技術には 私たちの時代ではまあタブーどころか 倫理的にあかん人間、もしくは知性脳を 用いた操縦技術を使っていたから。 そして、それらの戦いはやがて なくなっていって、時代は下り… どうやらある船の残骸に その技術があるという噂が流れて… 二人の男がいくのですが… 一人はそこに行き着いて自ら死を選んだのです。 彼の船を、自らの体を使われるのを良しとせず。 最後に取った行動はわかりますよね。 そう、技術としてこれは 飛び切り恐ろしいものだったわけですよ。 お察しのとおりで。
Posted by
第2次外惑星動乱勃発記念。ひとり航空宇宙軍の足跡をたどる旅。 なにやら、事件順に集めた完全版が出てきていて、どのような変更が加えられているのか気になるところではありますが。 連作短編からなるこの作品、サイボーグ化した戦闘艦という異常兵器にまつわる戦時中から戦後のエピソードからな...
第2次外惑星動乱勃発記念。ひとり航空宇宙軍の足跡をたどる旅。 なにやら、事件順に集めた完全版が出てきていて、どのような変更が加えられているのか気になるところではありますが。 連作短編からなるこの作品、サイボーグ化した戦闘艦という異常兵器にまつわる戦時中から戦後のエピソードからなります。 傑作!もう、ダンテ隊長が悲しい。涙
Posted by
航空宇宙軍史は何となく登場人物に思い入れて読むシリーズではないと思いつつ読んでいたのだが、途中で登場したタナトス戦闘団にはキャラ負けしてしまった。 ダンテ隊長をはじめ副官のランスやら何やら、個性的というか男っぽいというか、固い設定の固い話の中での息抜きキャラのような彼らの遣り取り...
航空宇宙軍史は何となく登場人物に思い入れて読むシリーズではないと思いつつ読んでいたのだが、途中で登場したタナトス戦闘団にはキャラ負けしてしまった。 ダンテ隊長をはじめ副官のランスやら何やら、個性的というか男っぽいというか、固い設定の固い話の中での息抜きキャラのような彼らの遣り取りに、何度心を和まされたことだろう。 いつまでも、こんなドタバタが続くと信じていたのだ。が。 星の墓標は知能の高いシャチ、ジョーイ(ジョーイ・オルカ)に始まり、生体脳を積み込んだ宇宙船というモチーフを生み出し、舞台を海から宇宙へと移す。 ジョーイの運命に涙しつつも読み進んでいき、宇宙の果てに決着するドラマの行方には思わず「やめてくれ!」と涙ながらに叫んでいた。 こんな残酷な運命ってないだろう。そうも思うけれど、思えばこのシリーズは読む人のことなど(そして登場する個人の思惑なども同様に)頓着せずに進んで来たのだった。 そして、あんなにも重要人物だと信じていた彼らの退場後も航空宇宙軍史は続いていくのだ。それこそが「史」だと言わんばかりに。
Posted by
「航空宇宙軍史」シリーズ第3段。 ジョーイ・オルカが地球の海から暗く寒い宇宙の海へ、そしてまた元の海へと戻ろうとする過程が切ない。 これもまた絶版になっているのが惜しまれる。(既読未入手)
Posted by
曼陀羅(精神)とパンドラ(宇宙)の印象が重なりました。悪くないです。 ps 曼陀羅って「天を越える旅人」て題でした。
Posted by
- 1