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精神病(上) の商品レビュー

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2011/11/30

私は精神分析の考え方に惹かれる。しかし,困ったことに,実際フロイトやラカンを読んでみるとチンプンカンプンなのだ。多少なりとも理解できるのはジジェクぐらいなものだが,ジジェクも最近の方向性はまったく分からず,読まなくなってしまった。しかし,なんとか人文書院のフロイト著作集は少しずつ...

私は精神分析の考え方に惹かれる。しかし,困ったことに,実際フロイトやラカンを読んでみるとチンプンカンプンなのだ。多少なりとも理解できるのはジジェクぐらいなものだが,ジジェクも最近の方向性はまったく分からず,読まなくなってしまった。しかし,なんとか人文書院のフロイト著作集は少しずつ集め,数年に1冊ずつ読んでいる。ラカンは『エクリ1』と『テレヴィジオン』『二人であることの病い』『精神分析の四基本概念』を読んだだけ。とりあえず,岩波書店から出ている,ミレールが編集した講義録を古書店で安価で見つけた場合には買うようにしている。本書は上下巻だし,タイトルだけだと専門的すぎるかなと思っていたけど,なぜか購入していた。随分前に読み始めて,ようやく上下巻が読み終わった次第。こうして目次を書いてみると,おそらく目次をみて購入を決めたのだと思う。 上巻 精神病の問いへの序論 1 精神病の問いへの序論 2 妄想のシニフィカシオン 3 大文字の他者と精神病 4 「私,豚肉屋から来たの」 精神病現象の主題と構造 5 騙さない神,騙す神 6 精神病現象とそのメカニズム 7 想像的崩壊 8 象徴界のフレーズ 9 無意味,そして神の構造 10 現実界におけるシニフィアンと叫びの奇跡 11 原初的シニフィアンの拒絶 下巻に続く

Posted byブクログ