恋する修道女 の商品レビュー

ヴァイオレットウィンズピア【作】,山路伸一郎【訳】

2013/08/24

「修道女は恋しちゃいけないんじゃないか…？」と読み始めたら、ヒロインは修道院育ちの孤児で誓願前に外の世界を見てきなさい、と院長が仰ったらしい。

恋人役は、夏の間だけ仕事でイギリスにやってきたギリシャ人経営者ゾナー・マブラキス（35）。ヒロインは息子（妻は他界）の家庭教師として、修道院から派遣。まだ50頁しか読んでないけど、たぶんこの人も胸毛が生えててヒロインに勝手にキスしたりすると思う。

この経営者も家庭教師に勝手にキスしましたよ！（109頁） ヒロインが直接見る場面はまだ無いけど、息子曰わく胸毛も生えてるそうです。予想通りすぎるわ！ でも、ちょっと面白いから困る…。

【私のハーレクイン観】
読む前:地味な主人公が若社長や石油王、ヴァイキングの末裔の騎士等から突然情熱的且つ強引に愛される話
3冊読んだ:マザコン男と嫁姑戦争に悩まされる話
10冊読んだ:男性的魅力にあふれる胸毛の生えた経営者が従業員に勝手にキスしたりしてるうちに結婚する話←今ここ

読む前は「地味で冴えない主人公が『なぜか』見初められる話」ばかりだと思ってたハーレクインだけど、実際読んでみるとだいたいみんな仕事が出来て、毅然とした性格で、さらに美人で髪の毛や脚がきれいという結構な上玉揃いで、これに自己投影するの難しくね？と思いました。

マブラキスのもはや残忍なくらいの強引さを指して「ギリシャ人的」と説明されてたけど、ハーレクインの世界におけるギリシャって何なんだろう。アラブよりはもう少し理解しやすい異文化？

2011/10/21

35歳ギリシア人実業家+18歳修道院育ち[more]ヒーローはイギリスの海沿いのホテルを買収した。業務に当たりホテル近くの別荘に滞在する夏の間の息子の家庭教師（遊び相手）としてヒロインは雇われ、初めて修道院の外に出る。ヒロインは修道院で同室だった現モデルのライバルと会話中に崖から落ちる。運転手に襲われる。ヒーローは7年前、妊娠八ヶ月の妻を自動車事故で失ったとき自分で息子をとりあげている。うーん、風景描写はウィンズピアらしいし、設定も悪くないけど、全体に回りくどい。修道院育ちで尼僧になろうとしているヒロインが悩むのは当然だけど、それ以外も…。あと、細かい描写の食い違いが気になった。椅子に座ったのに次の行でベッドに腰掛けてたり。作者も気を入れて書いてなかったのかもｗ