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雨がやんだら の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2009/10/04

淡々と綴られる少女の日記を通して知る、雨にゆっくりと浸食されていく人々の生活に、静かに恐怖と悲しさを覚えた。

Posted byブクログ

2009/10/07

漂着してきた男たちが暮らす南の島。その南の島の「夏の日海岸」に「生き甲斐海流」が運んできた小さな箱。箱の中から出てきたのは、木彫りの人形とプリズム、そして水を吸ってすっかり脹んだ1冊のノートだった。そのノートの中に書かれていた恐ろしい事実とは?表題作の「雨がやんだら」をはじめ不思...

漂着してきた男たちが暮らす南の島。その南の島の「夏の日海岸」に「生き甲斐海流」が運んできた小さな箱。箱の中から出てきたのは、木彫りの人形とプリズム、そして水を吸ってすっかり脹んだ1冊のノートだった。そのノートの中に書かれていた恐ろしい事実とは?表題作の「雨がやんだら」をはじめ不思議な味わいで描く椎名誠のスーパー・フィクション9編を収録。

Posted byブクログ

2009/10/04

地球の地軸がズレてしまい、雨が降り止まなくなった近未来の日本。この異常な事態を小学4年生の女の子が書いた日記という視点で描いています。悲壮感漂う大人達に反して、女の子の「雨がやんだら、あんな事やこんな事をしよう」といった無邪気な願望が物語を一層切なくさせます。日記は、両親とともに...

地球の地軸がズレてしまい、雨が降り止まなくなった近未来の日本。この異常な事態を小学4年生の女の子が書いた日記という視点で描いています。悲壮感漂う大人達に反して、女の子の「雨がやんだら、あんな事やこんな事をしよう」といった無邪気な願望が物語を一層切なくさせます。日記は、両親とともにゴムボートで家をあとにする、という所で終わります。そして年月が経ち、ある晴れた夏の日の砂浜で、記憶を失くした男によって日記が拾われるのでした。・・・同題作含め、9編の短編集です。

Posted byブクログ