マリノフスキー日記 の商品レビュー
文化人類学者のオーストラリア滞在日記。 日々の感情や考えることが明文化されており、とても面白かった。 これが蓄積されて研究になるんだなと。
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“人生に生起する日々の出来事を、順番に、一日の例外もなく必ず書きつけよう――毎日、前日のことを。そこにはさまざまな出来事、道徳的な評価、我が人生の主因のありかや、翌日の計画などが映し出されることだろう” この言葉を胸に、僕は毎日日記をつけ始めた。 レヴィ=ストロース『悲しき熱...
“人生に生起する日々の出来事を、順番に、一日の例外もなく必ず書きつけよう――毎日、前日のことを。そこにはさまざまな出来事、道徳的な評価、我が人生の主因のありかや、翌日の計画などが映し出されることだろう” この言葉を胸に、僕は毎日日記をつけ始めた。 レヴィ=ストロース『悲しき熱帯』も同様だが、その“時”における文化人類学者の苦悩(文化人類学の障害)を僕は勝手に感じとる。勝手に解釈する。 西洋の文化様式が多くの領域を侵食した現在、画一的な生活が目につく。文化人類学はこの画一性と対峙するのか、あるいは近代化された民族を対象に研究を重ねるのか、その方向は多様だろう。だがなぜか悲観してしまう。
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